HOME » 生命保険 » 生命保険は掛け捨てが最安?おすすめの契約方法とは?
今、日本には生命保険会社が40社以上もあると言われています。それぞれの生命保険会社が様々な種類の生命保険を販売しており、商品数だけで言いますと、1,000種類以上にものぼると言われています。
皆さんも、テレビを見ていると1日1回以上は生命保険会社のCMを見ているのではないでしょうか。
1,000種類以上も商品があると、一体何を基準に選んだら良くて、違いが何なのかよく分からないという方も多いのではないでしょうか。
商品の種類で言いますと、万が一亡くなってしまった場合に保険金が受け取れる「死亡保険」や、病気やケガで入院・手術をした場合に入院給付金・手術給付金が受け取れる「医療保険」、がんを患って入院・手術をした場合にがん入院給付金・がん手術給付金が受け取れる「がん保険」などがあります。
また変わったタイプの生命保険の種類では、子どもが大学進学をする時に進学資金を貯蓄するためのものとして、「学資保険」というものがあったり、自分自身が65歳など定年を迎える時に、国民年金や厚生年金など国の年金以外に自分自身で年金を積み立てる「個人年金保険」などもあります。
これらの死亡保険や医療保険、がん保険などにも更に様々なタイプに分かれています。
死亡保険や医療保険、がん保険は保険の種類こそ違いますが、それぞれのタイプに分類すると、大きく3つのタイプに分けることができます。この3つのタイプを「定期型」「養老型」「終身型」と言います。
次にこの3つのタイプについて詳しく見ていきましょう。
この3つのタイプについて詳しく解説していきますが、まずは分かりやすいようにそれぞれのタイプの特徴を以下の図に表しましたので、まずはこちらをご覧ください。
[生命保険の3つのタイプ]
まず最初の定期型ですが、こちらはその名の通り、保障を受けられる期間が決まっているタイプとなります。10年間や20年間など、保障を受けられる期間中に亡くなってしまった場合や入院した場合には加入している生命保険の保険金や給付金を受け取ることができますが、期間が終わり契約満了となってしまったあとは、亡くなった場合や入院した場合でも加入している生命保険の保険金や給付金を受け取ることができません。
このタイプの生命保険は、いわゆる「掛け捨て」と呼ばれており、契約満了までの間何もなければ何も受け取ることが出来ずに契約が終わってしまうというものになります。
次に養老型ですが、これは少し特殊なタイプで、先ほどご紹介した生命保険の種類である死亡保険や医療保険、がん保険などのうち、死亡保険でしか販売されていないものとなります。
こちらも定期型と同様に、保障を受けられる期間が決まっており、期間中に亡くなった場合には、死亡保険金を受け取ることができます。
しかし、定期型との違いは、期間が終わり契約満了のときに無事生きていた場合、死亡保険金として受け取れるお金と同額のお金を「生存給付金」として受け取ることが出来ます。「期間中に亡くなった場合」でも、「契約満了時まで生きていた場合」でもお金を受け取ることができるという点で、こちらは「掛け捨て」ではなく必ずお金が受け取れるタイプとなります。
最後に終身型ですが、こちらはこれまでの定期型や養老型と違い、保障を受けられる期間が決まっていません。亡くなるまでの間ずっと保障を受けることができます。
例えば、医療保険の終身型を30歳に加入した場合、31歳の時に入院しようとも、90歳の時に入院しようとも、生きている間に入院した場合はいつでも入院給付金などの保障を受け取ることができます。死亡保険を終身型で30歳のときに加入した場合、35歳のときに亡くなった場合でも、90歳のときに亡くなった場合でも、いつでも死亡保険金を受け取ることができます。
契約している間であれば亡くなるまでずっとその保障を受けることができるため、こちらも「掛け捨て」ではないということになります。
では、これら3つのタイプですが、毎月支払う保険料で見るとどれが1番安いのでしょうか。それぞれのタイプを同じ条件にして比較してみると分かりやすいと思います。
例えば、亡くなった場合に1,000万円受け取ることができる死亡保険を定期型として加入した場合、養老型で加入した場合、終身型で加入した場合とで比較してみましょう。
定期型の場合、亡くなった場合に1,000万円受け取れるという保障を受けられる期間が決っているため、例えば10年間や20年間と定めると、その期間中に亡くなった場合しか死亡保険金を受け取ることが出来ません。契約満了後に亡くなった場合では、1,000万円を受け取ることが出来なくなってしまうのです。
次に養老型ですが、こちらも定期型と同様、10年間や20年間などの期間中に亡くなった場合は1,000万円の死亡保険金を受け取ることができます。しかし、10年目や20年目などの期間満了の時に無事生きていた場合は、生存保険金として1,000万円を受け取ることができます。
いずれの場合でも1,000万円が受け取れるということになります。
最後に終身型ですが、こちらは期間の定めがないため、何年後であっても亡くなったときに1,000万円の死亡保険金を受け取ることができます。世の中死なない方はいませんので、誰でも必ずいつかは死亡保険金が受け取ることができるということになります。
このように比較してみると、お金を受け取れない場合があるという定期型がもっとも保険料が安いということがお分かりいただけるかと思います。
生命保険には様々な種類があり、またそれぞれに3つのタイプがあるということは分かりましたが、では一体どのように選べば良いのでしょうか。保険料の安さだけで見たら掛け捨てである定期型が良いのではないか、かならず受け取れるのであれば、養老型や終身型の方が良いのではないかと悩んでしまうのではないでしょうか。
最後に、1つの参考例としておすすめの契約方法をご紹介したいと思います。
おすすめの契約方法とは、何のために加入するのか、「目的を明確にする」という事です。
例えば医療保険やがん保険であれば、目的は「入院した場合や手術をした場合にかかえるお金に備えたい」と、目的は非常に明確であると思います。では、あなたは何歳の時に病気になり入院をするのかお分かりですか?ほとんどの方は、自分は何歳で病気になり入院するかなんて分からないと思います。
では、定期型のように一定の期間だけ保障を受けられても、もしその間に入院しなければ何の意味もありません。終身型で加入すれば、30歳でも90歳でもいつでも病気になり入院した場合に入院給付金を受け取ることが出来ますので、終身型の方がおすすめであると言えます。
次に万が一亡くなった場合に死亡保険金が受け取れる死亡保険ですが、これは少し複雑で、「何のためのお金を遺したいか」によって契約するタイプを分けると良いでしょう。
例えば、万が一亡くなった場合に、子どもの教育費を遺したいという目的であれば、子どもが学校を卒業して社会人になったあとまでその保険を加入している意味はなくなります。このような目的の場合では、定期型で子どもが学校を卒業するまでの間だけ保障を受けられる定期型が良いと言えます。
逆に、自分が亡くなった場合の葬儀代やお墓代を遺してあげたいという目的であれば、自分がいつ亡くなるか分かりませんので、亡くなった場合に必ず受け取ることができる終身型に加入した方が良いと言えます。このように、「何のためのお金を遺したいか」と明確にし、その次にその目的に見合ったタイプを選ぶと良いでしょう。
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