HOME » 医療保険 » 楽天生命の評判、ロング型が人気??
インターネット通販で有名な「楽天」グループの保険会社「楽天生命」とは?
皆さんは、インターネットで買い物をしようと思ったときに、「楽天市場」を利用された経験がある方は多いのではないでしょうか。インターネット通販である「楽天市場」を主な事業としている楽天ですが、グループ会社内に生命保険会社があることを知っているという方は少ないのではないでしょうか。それもそのはず、楽天グループの生命保険会社である楽天生命保険は2007年10月に事業が開始されたという、生命保険会社の中では非常に新しい保険会社なのです。
楽天生命は、個人の方向けの商品のみを取り扱っており、2007年の業務開始以降着実に契約件数を伸ばしていき、2014年時点では年間の新契約件数は約163,000件、全体の保有契約件数は742,000件と年々増加しています。
生命保険会社の中では後発となる楽天生命ですが、これだけ契約件数を伸ばしてきた理由は何なのでしょうか。今回は楽天生命が提供している商品の1つで人気がある商品、長期入院を保障してくれる「医療保険 楽天生命ロング」についてご紹介していきます。
医療保険とは、病気やケガで入院したときに1日あたり数千円といった給付金が受け取れるタイプの保険です。通常、入院開始して1日目から給付金を受け取ることができ、入院日数に応じて給付金額が増えていきます。このような通常の医療保険の場合、入院型が「60日型」となっている場合が多く、これは1回の入院で60日目まで給付金が受け取れるということを指しています。
このような他社の医療保険に対して、楽天生命の医療保険「楽天生命ロング」は、入院してから61日目以降になってはじめて給付金を受け取ることができます。通常の医療保険ではカバーできない、長期の入院となった場合を保障してくれる商品という特徴があります。
通常の医療保険の保障範囲と楽天生命ロングの保障範囲を図で表すと以下のようになります。
どれくらいの割合で長期入院する?
楽天生命の医療保険「楽天生命ロング」が61日目以降の長期入院に対して保障してくれる医療保険であることをお伝えしてきましたが、では実際にどれだけの割合で長期入院することが起きるのでしょうか。当然ながら、長期入院することが起こりえるからこそ給付金を受け取れる保障を持つ意味がありますので、どのような割合・症状で長期入院となるのか見ていきましょう。
厚生労働省が患者別の平均入院日数の統計を発表していますので、まずはこちらをご紹介します。入院患者の入院日数ごとの割合は以下のようになっています。
・10日未満の入院:54.7%
・10〜19日未満の入院:18.9%
・20〜29日未満の入院:8.3%
・30〜60日未満の入院:9.6%
・61日以上の入院:8.5%
このようになっています。
上記割合を見ると、通常の60日型の医療保険では、全体の9.15%の入院に対して保障範囲内でカバーできるという事が分かります。逆に、8.5%の入院にはカバーできないため、この部分をカバーするための保険を「楽天生命ロング」が提供しているのです。
続いて、病気別の平均入院日数についてご紹介します。こちらも同様に厚生労働省が統計を発表していますので、こちらを見ていきましょう。
・胃がん:22.6日
・肺がん:21.7日
・乳がん:11.8日
・くも膜下出血:96.1日
・脳内出血:126.9日
・脳梗塞:97.4日
どうでしょうか。病気別に見ていくとわかりやすいのではないでしょうか。通常の病気やがんなどの病気では比較的入院日数が短いですが、脳梗塞や脳内出血、くも膜下出血などの「脳卒中」と呼ばれる種類の病気では治療に時間がかかるだけでなく、麻痺が出てしまいリハビリし期間も入院日数に含まれるため、比較的入院が長期化する傾向にあります。このような症状になってしまい、入院が長期化したことにより入院費用がかさんでしまう事態の保障として、楽天生命ロングは有効的なのです。
次に、長期入院を保障してくれる楽天生命ロングに加入しようと思った場合、保険料は通常の医療保険と比較して高いのか、もしくは安いのか見ていきましょう。
楽天生命ロングは基本的に保険料支払期間は「一生涯」となっており、契約している間はずっと保険料を払い続けるという事が前提となっています。その条件下で通常の医療保険と比べてどうなのでしょうか。
楽天生命ロングは、20代・30代の方は毎月の保険料は1,000円台、40代で2000円台、50代で3,000円台の保険料となっています。これは、通常の医療保険と比べると保険料は半分以上安くなっています。
なぜ保険料が安いのかと言いますと、前述でお伝えしたとおり、61日以上の入院をする方は全体の8.5%しかいないからです。保険金をもらう方が少ないから、それに応じて保険料も安く設定されるのです。
これまで楽天生命ロングの特徴についてご紹介してきましたが、では楽天生命ロングの評判はどうなのか見ていきましょう。
楽天生命ロングの評判について調べたところ、通常の医療保険と比べて非常に賛否が分かれていました。一方では、楽天生命ロングの最大の特徴である「入院61日目以降」保障の部分をデメリットと感じ、「ほとんど保険金を受け取ることが出来ない」「途中に一度でも退院したら保険金が受け取れる対象から外れる」といったマイナス意見の方もいれば、「長期の入院を保障してくれる唯一の保険」といったように、特徴を理解し、その部分を保障してくれる医療保険は楽天生命ロングしかないと言っているプラスの意見の方もいました。
では実際に楽天生命ロングの必要性はどうなのかと言いますと、これもまた保険の1つですのでまったく必要ないということはありません。正しい考え方としては、61日以上入院した場合は貯蓄から切り崩すのか、保険として持っておくのかご自身の考えをしっかり持つことです。確率からして低いのであれば、もしそうなった場合は貯蓄から切り崩すという選択をすることも1つのお考えですし、貯蓄から切り崩すのは嫌だと思う方は楽天生命ロングで保障を持つことを選択することも1つのお考えです。
ご自身のお考えをしっかり持ち、長期入院を保障してくれる楽天生命ロングは自分に必要なものなのか、不必要なものなのかを判断するようにしましょう。