今働いている方々がリタイアした時に、公的年金がどれくらい貰えるのか?年金の制度が残っているのか?これは誰にもわかりません。多くの方がリタイア後の生活に不安を感じていると思います。
将来公的年金がどうなるかわからないからこそ、早いうちからコツコツと無理のない範囲で将来安心した生活を過ごせるように自分で備える必要があります。
備える方法としては貯金や投資などありますが、貯金は金利が低く・投資はリスクが大きいなどのデメリットがあります。そこでオススメなのが「個人年金保険」です。
しかし、長期金利が低くなり運用利回りが得にくくなってことで、保険料を引き上げたり、販売を停止するところも出てきてオススメの商品が減っているのが現状です。
そのなかでも返戻率が比較的高い明治安田生命の「年金かけはし」の評価をまとめました。
個人年金保険の特徴は
①決められたら年齢になると支払った保険料から年金として受け取れる
②年金としてでなく、一時金として受け取ることもできる
③年金受取開始前に死亡した場合は、それまでの払込保険料相当額が
死亡保障として受け取れる
この個人年金保険には「確定年金」、「終身年金」、「有期年金」などの種類があり、「確定年金」が一般的に多いです。「年金かけはし」も「確定年金」に入ります。
特徴
①個人年金保険の中でも返戻率が高い
②据置期間を設定すれば返戻率が更にUP
③医師の診断や健康状態などの告知が不要
④保険料払込免除がなく、特約もない
⑤保険料払込は口座振替のみでクレジットカードで
支払いすることができない。
契約年齢 | 0歳~70歳 |
---|---|
払込方法 | 口座振替(月払、年払) |
保障内容 | 5年、10年確定年金+運用実績 払込期間中に死亡した場合、死亡給付金(払込保険料相当額) |
据置期間 | 0年~10年 保証期間が5年の場合は5年 |
主な特約 | 特約なし |
契約年齢 | 払込満了 | 払込保険料 | 年金受取累計 | 返戻率 |
---|---|---|---|---|
男性 20歳 | 60歳 | 960万 | 1193万 | 124.1% |
女性 20歳 | 60歳 | 960万 | 1189万 | 123.9% |
男性 30歳 | 65歳 | 840万 | 1013万 | 120.6% |
女性 30歳 | 65歳 | 840万 | 1010万 | 120.2% |
男性 40歳 | 65歳 | 600万 | 680万 | 113.4% |
女性 40歳 | 65歳 | 600万 | 679万 | 113.3% |
「年金かけはし」は個人年金保険の中でも高い返戻率があり、早い時期から契約をすると返戻率が120%を超えるほどです。据置期間と言って払込満了から年金受取期間まで5年または10年間受取をせずに据え置くことができます。この据置期間を設定するこで、返戻率は数%上昇します。5年据え置いた場合は3%近く返戻率が上昇します。10年据え置けば更に返戻率は上昇します。
基本的に個人年金保険は返戻率が高ければ高い方が良いので、オススメの商品と言えます。
「年金かけはし」には保険料払込免除がなく、特約も設定できないことからもしものことが合った場合も保険料を払い込まなければ年金を受け取れません。
(その分、返戻率が高くなっているのですが)
また、保険料払込もクレジットカードでの払込ができないので、クレジットカードで家計の支払いをまとめたい人やポイント還元を狙っている方は注意が必要です。
個人年金保険 | 返戻率 |
---|---|
明治安田生命 年金かけはし | 124.2% |
明治安田生命 年金ひとすじ | 122.2% |
住友生命保険 たのしみワンダフル | 127.0% |
太陽生命 個人年金保険 | 120.2% |
上記の通り返戻率だけみると住友生命保険の「たにしみワンダフル」が一番高いです。
「たのしみワンダフル」の特徴の1つに払込保険料が月額15,000円を越えると「たのしみランク」と言う割引が適用されます。この割引によって返戻率も高くなっています。
割引が適用されない払込保険料月額(払込保険料月額15,000円以外)で契約した場合や、契約年数が短くなると「年金かけはし」の方が返戻率は高くなる場合もあります。
※例)契約年齢30歳男性 保険料払込月額20,000円 年金受取期間10年
「年金かけはし」:返戻率120.6%
「たのしみワンダフル」:返戻率118.5%
この「たのしみワンダフル」も「年金かけはし」と同様に据置期間を設定できますので、更に返戻率をUPさせることができます。年金受取開始は85歳まで1年単位で設定できますので、年金受取開始時期を遅らせればその分据え置くので返戻率は上昇します。
次に同じ明治安田生命の「年金ひとすじ」との比較ですが、「年金かけはし」の方が少し返戻率が高くなっています。「年金ひとすじ」と「年金かけはし」大きな違いは、「年金ひとすじ」には保険料払込免除があります。もしもの場合に備えるのであれば「年金ひとすじ」の方が良いですが、返戻率を重視するのであれば「年金かけはし」の方が良いです。
最後に太陽生命の個人年金保険と比較ですが、返戻率だけを見れば「年金かけはし」や他の個人年金保険よりも見劣りしてしまいます。しかし、太陽生命の個人年金保険は太陽生命の他のプランと組合せしやすいのが特徴です。他のプランとの組合せを重視するのであれば一考の余地はある保険です。
なお、上記個人年金保険のほのかにもソニー生命やアフラックの個人年金保険などもありますが、長期金利が低くなるなどの影響を受けて現在は販売を停止していますが、ソニー生命やアフラックの個人年金保険の返戻率より「年金かけはし」の返戻率の方が高く設定されています。
デメリット
①保険料払込免除がないためもしも場合に備えられない
②クレジットカードで払込ができない
③途中解約だと解約返戻金がほとんどない
これぐらいです。保険料払込免除がないので、病気やケガになっても保険料をはらいこまなければ年金が受け取れなくなってしまいます。
家計の支払いをクレジットカードでまとめて払いポイント還元を狙っている方には敬遠されるかもしれません。
これらのデメリットは「年金かけはし」以外にも他の個人年金保険にもみられますので、特別に「年金かけはし」に限った話ではありません。
明治安田生命の「年金かけはし」は個人年金保険として高い返戻率を誇り将来の備えになりますので返戻率を重視する方にはオススメです。契約年齢や払込金額によっては「たのしみワンダフル」の様に「年金かけはし」より高い返戻率を有する個人年金保険もあります。また、保険料払込免除がないなどのデメリットもありますので、個人年金保険を選ぶときは、契約年数や無理にない払込可能な金額、もしもの場合の備えが必要かどうかなどを考えて自分にあった個人年金保険を選ぶことが重要です。