HOME » 生命保険 » かんぽ生命生命保険。控除や受取方法などFPが解説!
皆さんご存じの通り、かんぽ生命は郵便局の方が代理店として募集をしています。郵便局は日本全国どこにでもあるので、とても身近な保険です。特に地方の方には安心して相談などしやすい保険保険会社ではないでしょうか。
『かんぽ生命』はもともとは簡易生命保険という郵便局が国営だったころの生命保険が元になっています。郵政民営化に伴い『かんぽ生命』が誕生しました。この『かんぽ生命』は保有契約数、総資産額は世界でもトップクラスなんです。
今回はこの身近な生命保険『かんぽ生命の生命保険』について生命保険の特徴や生命保険控除、保険金の受取方を解説します。
特徴
①保有契約数、総資産額が世界トップクラスであり信頼性が高い
②保険は『終身保険』『定期保険』『養老保険』『学資保険』の4つの保険があるまた、単独での医療保険は無いが4つの保険の特約に付加することができる
下記にイメージ図参照
③医師の診断は不要で、職業問わず加入できる
④他社の保険と比較すると保険料が少し割高
上記にも記載しましたが、かんぽ生命は世界トップクラスの保有契約数、総資産額を有する保険会社で、窓口は日本全国どこにでもある郵便局で相談、契約できることから他の保険会社と比べると安心感や信頼性は高いです。
かんぽ生命には上記の通り4つの保険がありますが、単独での医療保険はありません。医療の保障も必要な場合はそれぞれの保険に医療特約を付加することができます。この医療特約は「無配当傷害入院特約」と「無配当疾病傷害入院特約」の2種類あります。「無配当傷害入院特約」は事故などによって入院、手術をした場合の保障で、「無配当疾病傷害入院特約」は事故だけでなく病気で入院、手術をした場合の保障もあります。
また、特約に「災害特約」がありますが、この特約は不慮の事故により死亡または特定の障害になった場合に保険金額と同等の保険金が出る特約です。
かんぽ生命は医師の診断は不要で簡単な告知だけで入れます。職業問わず入れますので、慢性疾患のある方や、危険な職業に就いてる方には向いている保険です。
そのため、保険料は割高になっている感じです。
他の保険会社と比較を下記にまとめました。
保険会社名 | 保険商品 | 保険料金(月払い) |
---|---|---|
かんぽ生命 | 新ながいきくん(定期型) | 24100円 |
ソニー生命 | 有期払込終身保険(無配当) | 23650円 |
明治安田生命 | 終身保険パイオニアE | 22950円 |
オリクッス生命 | 終身保険ライズ | 18380円 |
オリックス生命の様なネットで保険に入れるようなところでは金額差が出ますが、ソニー生命や明治安田生命などと比較すると若干高いですが、安心感や信頼性、慢性疾患、職業によらず入れることを考慮したら決して高くはないと思います。
かんぽ生命の生命保険には、「新ながいきくん(定額型)」、「新ながいきくん(ばらんす型2倍)」、「新ながいきくん(ばらんす型5倍)」、「新ながいきくん(おたのしみ型)」の保険料払込満了後も生涯保証が続く『終身保険』と『定期保険』の「新普通定期保険」で保険期間が10年の掛け捨てタイプの保険があります。
「新ながいきくん(定額型)」は保険金額が生涯変わらないタイプで、「新ながいきくん(ばらんす型2倍)」、「新ながいきくん(ばらんす型5倍)」は保険金額の2倍、5倍に基準保険金額がなるタイプです。「新ながいきくん(おたのしみ型)」は払込期間満了後、5年ごとに4回一時金が受け取れ残りは死亡時に一時金支払われるタイプです。
以下の表に契約例と受取方法をまとめました。
保険の名前 | 加入例及び受取方法 | イメージ図 |
---|---|---|
新ながいきくん (定額型) | 基準保険金額1000万 払込満了後の保障額は 1000万 | ![]() |
新ながいきくん (ばらんす型2倍) | 基準保険金額1000万円 払込満了後の保険金額 500万円 | ![]() |
新ながいきくん (ばらんす型5倍) | 基準保険金額が1000万円 払込満了後の保険金額は 200万円 | ![]() |
新ながいきくん (おたのしみ型) | 基準保険金額が1000万円 払込満了後は5年ごとに 4回一時金として200万円受取、 その後の保険金額は200万円 | ![]() |
新普通定期保険 | 基準保険金額が1000万円 保険期間は10年 満了後は保険金はなし 掛け捨てタイプ | ![]() |
かんぽ生命の基準保険金額は100万円~1000万円で設定できます。また、契約後1年6ヵ月経過した後に不慮の事故及び特定の感染病により死亡した場合は、支払うべき保険金の2倍で保険金を受け取ることができます。(「新普通定期保険」にはありません)更に災害特約を付加していれば最大で3倍の保険金を受け取れます。
以下に「新ながいきくん(定額型)」の受取例を示します。
生命保険料控除の申請に必要になるのが保険料払込証明書です。かんぽ生命では10月中旬に下記の様式で郵送されてきます。
生命保険は平成24年1月1日以降に契約した保険を新契約、平成23年12月31日以前に契約した保険を旧契約と言います。かんぽ生命の支払い証明書のA欄に新旧の記載があります。
生命保険料控除額は新契約が最大40000円、旧契約が最大50000円になります。また、年間の支払い保険料によっても変わりますので、申請の際には注意が必要です。かんぽ生命の場合支払い保険料はB欄に記載されています。
以下に新契約と旧契約の控除額の計算方法をまとめました。
年間払込保険料 | 控除額 |
---|---|
20000円以下 | 払込保険料と同額 |
20000円超 40000円以下 | 払込保険料×1/2+10000円 |
40000円超 80000円以下 | 払込保険料×1/4+20000円 |
80000円以上 | 一律40000円 |
年間払込保険料 | 控除額 |
---|---|
25000円以下 | 払込保険料と同額 |
25000円超 50000円以下 | 払込保険料×1/2+12500円 |
50000円超 100000円以下 | 払込保険料×1/4+25000円 |
100000円以上 | 一律50000円 |
生命保険料控除の申請は、サラリーマンの方であれば年末調整の時に、自営業等の方であれば確定申告の時に申請しますので忘れないように注意しましょう。
かんぽ生命は身近で安心感、信頼性の高い保険会社です。若干保険料は高いですが、慢性疾患の方や危険な職業に就いている方にはおすすめだと思います。
生命保険には「新ながいきくん(定額型)」、「新ながいきくん(ばらんす型2倍)」、「新ながいきくん(ばらんす型5倍)」、「新ながいきくん(おたのしみ型)」の『終身保険』と「新普通定期保険」の『定期保険』などがあります。また、単独での医療保険はありませんが、医療特約や災害特約もありますので、必要な保険金額や保険金の受取方法、特約の要・不要などを自分のライフスタイルに合わせて組み合わせることが必要です。
かんぽ生命も生命保険控除の対象になります。毎年10中旬頃に保険料払込証明書が届きますのでなくさないように保管して、年末調整や確定申告の際には忘れずに申告しましょう。
HOME » 生命保険 » かんぽ生命生命保険。控除や受取方法などFPが解説!
« 明治安田生命の年金かけはしの評価をチェック!個人年金としてどう?
2018年から予定されていた医療保険値上げ、各社とも躊躇。背景には保険の価格競争。 »