HOME » 保険の知識全般 » 定期死亡保険比較の条件とは?
生命保険では「定期保険」という商品を俗に「掛け捨て」と呼びます。月々3,000円程度で10年間の保障、保険金額は3,000万円…などと条件が分かりやすい、シンプルな商品です。この保険に加入して、翌月にぽっくりと亡くなってしまえば、3,000円だけ支払って3,000万円を手にする事も可能です。つまり、29,997,000円のリターンということですから、これほど利回りのいい金融商品はありません。
もちろん、これは万が一が突然来てしまった場合の仮定の話。ですが、様々な死亡保険があるうち、定期保険ほど安く加入できるものはない、というのは本当です。では、定期保険にはどのようなものがあるのかをまとめてみましょう。
まず、普通定期保険。これは10年、15年、といった●年型のものと、50歳、65歳といった●歳型のものがあります。いわば鉄道の定期券のようなもの、と考えればわかるでしょう。定年が65歳なら、その間に死んだ場合は保険金が出る…これは65歳満期の定期保険といえばよいのです。これに対し、逓減定期保険というものがあります。これも●年型と●歳型の2つがありますが、保険金額が年々減っていくという特徴があります。
例えば、子どもが生まれた場合、扶養家族が増えるわけですから、保険金額も増やす必要があります。0歳から22歳までは扶養しよう、と考える場合は22年分の子どもの養育費や教育資金を計算します。細かい額面はまだ分からないでしょうが、一つだけはっきりしていることがあります。それは、「毎年まいとし、保障額は減っていく」ということです。住宅ローンも同じ事ですが、支払っていく年数で、残金が減って行きます。保険金額も同じことだといえます。今死んだら7,000万円の保険金が必要かも知れませんが、20年後は1,500万円でいいかもしれません。こういう考え方を逓減(ていげん)といい、逓減定期保険という商品があります。
これは、普通定期保険のほぼ半額の掛け金で加入できますが、全ての保険会社で扱っているのではありません。そのかわり、家族収入保険という名前で売られている場合があります。これが逓減定期保険の一種ともいえます。逓減定期保険は死亡保険金が一括で受取れ、家族収入保険の場合は月ごとに保険金額が支払われます。このように、定期保険にはいろいろなものがありますので、比較する時に、合理的に加入することをおすすめします。