学資保険には各社様々な特徴があります。
学資保険を選ぶ際に、子どもにどんな将来を歩んでもらいたいかによって入る保険を検討が必要です。
学資保険の最大のメリットは返戻率の高さです。
学資保険に入っていながらも、大した特約が付いていないのに元本割れするような保険に入っていては意味がありません。
なるべくなら返戻率の高い学資保険を選ぶようにしましょう。
しかし、なぜ各社で返戻率の幅があるのか?というと、返戻率の高いからくりはもちろんあります。
それは学資保険を選ぶ際のポイントにもなります。
学資保険には必ず満期があります。
大体18歳から22歳までの間にあり、満期の時期が遅ければ遅いほど返戻率は上がります。
支払った保険料を満期までの間、長く据え置くことで返戻率が上がり、逆を言えば小学生や中学生で学資一時金がある保険はあまり返戻率は高くありません。
その為、返戻率が高い保険は大学重視のプランとなっており、大学の入学時期や、大学の授業料のことを考えて入るにはぴったりな保険です。
更に付加出来る特約を最小限に留め、返戻率をアップさせています。
学資保険の目的は貯蓄ですので、保障を重視しない場合は特約を付加しないほうが、返戻率を上げることが出来ます。
各社で特約は様々です。
貯蓄と保障も充実している保険もあり、中には契約者への保障もついている保険もあります。
特約を付加することで返戻率も下がりますし、たくさん特約が付加出来る保険は返戻率をうやむやにする為のようなものです。
とても魅力的に見えますが、契約者に対しての特約は、加入中の保険と照らし合わせて、必要なものを見極めて決まることが重要です。
学資保険は大事な時期に受け取ることが何より重要ですので、返戻率だけなどに左右されずに受け取る時期や必要な保障など総合的に検討していくことが大事です。
■傷害保険について
こどもの傷害保険に加入する方のほとんどは、骨折などの一時金や大人と同じように、入院日数に対して支払われるものなどがありますが、必要な保障の範囲を見ていきましょう。
地区の自治体で幼児・義務教育就学時の医療費補助制度が有効な期間は無理に保険に加入する必要はありません。
しかし地区によっては補助をしてくれる範囲などが違ってくるようなの注意が必要です。
自治体の補助があるので必要ないと思いますが、両親が共働きの場合だと、仕事を休んで面倒をみることもありますので、生活費の補填が必要なので全く必要ないかと言われれば、そうではない気がします。また子どもが先天性の病気の疑いがある場合は入院が増えますので加入が必要です。
最近増えている事例では、子どもが他人のものを壊した場合、または相手に怪我を負わせた場合に使用する傷害保険についてです。
最近子どもが自転車に乗って歩行者と衝突し、重症または死亡事故に繋がるケースや、子どもが遊んでいたボールが道路に飛び出し、通行していたバイクがボールをよけようとして転倒し、死亡したという事故が多発しています。
実際に死亡した場合、損害賠償で億を超えることもあり、他人事ではないような気がします。
子どもの障害保険は割安ですので、加入しておくと安心です。
■一括払いについて
学資保険の保険料の払込み方法は月払い・半年払い・年払い・一括払いがあります。
まとめて保険料を払う方が、毎月保険料を払うより保険料が安くなります。
一括で保険料を支払う方法も【一時払い】と【全期前納】という方法があり、同じように見えて、性質は異なります。
まず一時払いは保険料を一括で払い終わってしまいますが、全期前納は保険料を一旦保険会社に預け、毎年保険会社が保険料を支払っていくという方法です。
このような違いから、保険料の割引率は一時払いの方が高くなります。
そして学資保険の最大の特徴である「保険料払込免除特約」の扱いについてもそれぞれ異なります。
保険料払込免除特約は、保険期間中に契約者が亡くなるなど、万が一のことが起きた際に、その後の保険料が免除され、学資金は受け取れるというものです。
一時払いは既に保険料を支払い終えているので、保険料の払い戻しはありません。
しかし全期前納の場合は、保険会社の保険料を預けている為、支払われていない保険料が戻ってきます。
更に生命保険料控除でも違いがあります。
まず一時払いの場合は、一回で保険料を納める為、控除を受けれるのは支払ったその年だけです。
全期前納は、毎年保険料を払っているようになるので、毎年控除を受けることができます。
一時払いをして毎年控除が受けれないとしても、学資保険については大きな影響は出ないと考えていいでしょう。
それぞれメリット・デメリットはありますが、学資保険で一般的な一括払いは全期前納が多いです。
一時払いは貯蓄性にメリットがありますが、万が一のことが起きた際、払った保険料も戻ってきませんのでデメリットのほうが大きいです。
学資保険で一時金を運用し、途中解約しようと考えているのであれば、終身保険で20年程預けて解約する方法を取ったほうが、契約者に万が一のことが起きても、死亡保険金は払った保険料より多く戻ってきますし、途中解約しても20年預けたことで元金より多く戻ってきます。
学資保険の特徴は各社で様々です。
人気な学資保険に飛びつかず、お子さんの将来にぴったりな保険かどうか考えて加入することが必要です。