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貯蓄型では返戻率が重要

生命保険には貯蓄型商品がいくつか存在します。それも、確定利回りも商品と変動利回りの商品があり、知らない間に契約している人がたくさんいるのです。例えば、子どもが生まれたら加入する「学資保険」は郵便局のかんぽ生命や、ソニー生命、アフラックなどが口コミでも評判がいいことで知られています。

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子どもはいないし、まだ独身だし…という人には「養老保険」があります。特に10年、15年、20年と区切りの良い年数や40歳満期、50歳満期といった自由設計ができるのも魅力でしょう。満期の金額を100万円から1000万円までの範囲で掛ける人が多く、その間は満期保険金と同額の生命保険金もありますから、タダで保険に加入しているようなお得商品です。

学資保険や養老保険の場合、「返戻率」というポイントで加入するとよいでしょう。銀行の定期預金は「金利」表示が普通で、「半年複利」ものでも、最高5年で0.04%程度。仮にこの20年の定期預金があったとしても、100万円が10年間で100万6,000円程度にしかなりません。

学資保険には20年間で100万円が124万円になるものもあります。この場合の金利は銀行に合わせると、約1%。なんだ、1%か…と思われるかも知れませんが、確定利回りの商品で1%以上付き、金利に税がかからないのは保険商品しかないのです。

ただ、保険商品の場合は「単利」なのか「複利」なのか、なかなか他の金融商品と比較ができません。その理由は、金利の付き方が一定ではないためです。100万円を預けても、1年、2年ではまったく金利がない、と考えましょう。保険商品の場合、満期年の3、4年前に急激に金利が上昇していきます。ですから「返戻率」をヒントにすればよいわけです。

返戻率は[満期保険金 — 保険料]で計算できます。累積の保険料が100万円、満期保険金が120万円ならば、120%となります。保険の場合は毎月保険料を支払う場合、年一回払う場合、あるいは数年分の「前納」や一度に支払う「一時払い」などで、返戻率が変わっていきます。

若いうちはボーナスを当て込んで、洋服を購入したり家電製品を買ったりしますが、貯蓄商品もボーナスが出た分の少しをまとめて保険料として払い込んでしまえば、返戻率も高くなり、お得になっていきます。また、養老保険以外でも終身保険をうまく使うことで、20年、25年と一生涯の貯蓄が自然にできるケースもあります。終身保険の返戻率は養老保険よりさらに高くなることが多く、おいしい裏技もけっこうあるのです。

生命保険の貯蓄型を選ぶ時のおすすめポイント!

日銀のゼロ金利政策、銀行間のマイナス金利取引…経済新聞を読まなくても、ここ数年の日本経済は、どうも「銀行に預金しても、利息は付かない」流れは変わらない、ということだけは理解されてきました。 ネット銀行に預金すれば、外貨預金なら、いやこの際だから 投資信託 や FX といったものでなんとかお金を増やす方法はないか…と日頃から考える人も少なくない世の中。

実は、これは生命保険業界の人間も同じことを考えており、特に生保会社の本社勤務の人たちは特に頭を悩ませているのが現状です。 生命保険商品には、毎月の保険料(掛け金)を何十年にも渡って払い込むことで、大きな貯蓄となるものがあります。それが「養老保険」「終身保険」と言われるものです。

特に、養老保険は「学資保険」や「年金保険」といった枝分かれした商品を総称したもので、今や銀行預金よりも人気のある商品になっています。 養老保険の特徴は10年、30年、40歳、60歳…などと満期を設定できる、というもの。例えば、毎月2万円ずつ掛け金を支払い、30年経つと720万円貯まります。ところが、養老保険の場合は750万円から780万円ほど貯まるものが多く、これを満期保険金と言います。

面白いのは、満期になる前に死亡してしまった場合は、満期保険金と同額が遺族に支払われる仕組み。これを死亡保険金と称します。 養老保険の場合は満期も死亡も保険金額は、最初から確定しています。これに対して、「未確定」な部分を持つのが「終身保険」です。

終身保険ほど、保険の中で複雑なものはありません。保障は一生涯、例をあげれば死亡保険金1,000万円の終身保険の場合、もし貯蓄にも利用したいならば、50歳、55歳、60歳などと払い込みが終わるものにしなければなりません。

毎月3万円の掛け金で終身保険に加入し、20歳から55歳までの35年間払い続けたとしましょう。合計保険料は1,260万円。この場合は死亡保険金がだいたい2,000万円の終身保険といって良いでしょう。根拠は、保険金額の6割程度が、払い込み保険料総額という計算式があるからです。

さて、この人は55歳時に払い込みは終わり、それ以降はいつなくなっても2,000万円の保険金が用意されています。ですが、そんなにはいらない、できればいま教育費用で使いたい、という場合、この保険を「解約」する方法があります。解約返戻金と言いますが、面白いのは1,260万円の保険料総額よりも多くの解約返戻金を受け取ることができる、という事実です。

実は、この終身保険、55歳で払い込みが終わる場合、だいたい50歳前後から、解約返戻金が急激に1,260万円を追い抜いていきます。そして、そのまま寝かせておくと年々数万円ずつ増えていくのです。 解約してしまえば保険は無くなってしまいますが、手元には現金として残ります。これが、終身保険の貯蓄本位の使い方です。

保険会社によっては「変額終身保険」という「運用」形式での商品もあります。これは、ぜひ保険のプロからアドバイスを聞くべきです。変額保険を扱うには特別の資格が必要ですので、商品設定のない会社の保険担当者ではなく、プロから説明を受けましょう。

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