HOME » 保険の知識全般 » 貯蓄型保険のランキング!一括払いが人気?
資産運用や貯蓄を検討している方へ。保険も手段の一つとして検討してみてはいかがでしょうか?超低金利のこの時代、リスクをとらなければ金利を得られないものですが、保険であれば低いリスクで思ったよりも高めの金利を得られるかもしれません。興味のある方はどうぞ!(貯蓄型保険のおすすめを勝手にランキング!そして一括払い商品についても解説します。)
まずは質問です。
なぜ資産運用や貯金をしたいと考えているのですか?
老後のためですか?お子さんの教育資金ですか?それとも旅行などの娯楽のためですか?単に使わないお金があるからということでしょうか?
目的、理由はそれぞれあると思いますが、それにより保険での運用をおすすめできない場合があります。例えば「使途予定のある資金の運用」「短期での運用を希望」という方は、保険以外で運用した方がベターでしょう。後述していますが、保険で一度運用を始めますと、途中で解約することができませんので(正確には解約できますが元本割れしますので)長期で資金を固定されてしまうというリスクがあるのです。ですから「中途解約して元本割れは困る!」という方にはおすすめできないのです。
銀行窓販がスタートしてから、誤認されがちなので説明しておきますが、保険と預金は違います。簡単にではありますが銀行の定期預金とメリット、デメリットをあげておきます。
メリット | デメリット | |
貯蓄型保険 | ・低リスク(ゼロではない)で銀行の預金以上の利率を約束されている点 ・税金の控除がもうけられている点 ・保障もあわせて準備できる点(商品による) |
・長期契約になってしまう点 ・中途解約をすると元本割れする場合がある点 ・インフレに弱い点(金利固定の場合がほとんどのため) |
銀行の定期預金 | ・途中解約しても元本割れすることはない点 ・満期を1週間、1ヶ月、1年、3年等、短期から長期まで幅広く設定できる点 |
・低金利である点 |
(※経済不況時等により銀行や保険会社が破綻した場合ですが、預金の場合は預金保険機構により元本1,000万円とその利息まで守られているということ、また保険については保険契約者保護機構により責任準備金の9割が補償されるということを補足しておきます。)
保険は定期預金と比べると高金利に見えますが、中途解約をした場合の元本割れリスクがあり、保険料支払い満了まで払い続けなければ損してしまう可能性があります。ですから短期運用を希望される場合などは特におすすめできないのが保険です。
一方、「老後のため」「学資のため」など、10年、15年、20年先の将来のための運用についてはバッチリです。確実に増やした形で貯められます。ではどんな保険がいいのでしょうか?貯蓄型保険といっても色々ありますので紹介していきますね。
満期に満期金が出たり、解約して支払った保険料以上のお金を受け取れるような保険のことを「貯蓄型保険」と一般的には言っています。具体的には以下の保険を指します。
特徴 | 目的 | |
終身保険、低解約返戻金型終身保険 | 一生涯の死亡保障。一定期間、もしくは保険料払込満了後に解約をすると、支払った以上の解約返戻金を得られる。 | 死亡保障、老後の蓄え、長期的な資産運用 |
学資保険 | 入園、入学時等に祝い金受取。契約者(親)が死亡した場合の保障あり。 | 教育資金 |
個人年金保険 | 決まった年齢から年金を受取。条件を満たしていれば税金の控除を受けることができる。 | 老後資金 |
養老保険 | 保険料払込満了までは死亡保険、満期がきたら満期金を受け取り、契約終了となる。 | 保障を兼ねた貯金 |
4つの保険を紹介しましたが、貯蓄型保険は市場金利が下がっているときは保険の金利も低く設定されているものです。(販売自体停止になる場合もあります。)
さて、ここでまた質問です。あなたが運用先としての貯蓄型保険に期待することは何ですか?「お金を安全確実に増やすこと」ではないですか?
貯蓄型保険を選ぶ際に重要なのは「返戻率」です。これは支払った保険料に対し、どれくらい増えたか(減ったか)を示す数値です。つまり「返戻率」が高ければ高いほど良いということになります。(※もちろん目的によっては返戻率だけに着目してもいけません。例えば学資のための保険加入であるなら保険満了時期を何年に設定できるか、といった点も重要になってきます。)
終身保険、学資保険、個人年金保険、養老保険の4つがあるといいましたが、正直なところ、2016年7月現在の金利はどれもかなり低いです。そんな中ではありますが終身保険の中でも「低解約返戻金型」と言われる終身保険については目的と運用可能期間によりますが、学資保険に劣らずなかなかいい金利がとれます。その特徴が気に入って、目的は教育資金でありながら学資保険ではなく「低解約返戻金型終身保険」に加入する人も実際に多くなっているほどです。
従来のように「学資のためだから学資保険」、「老後の年金用だから個人年金」という考え方はせずに、視野を広くして保険商品を見ていただきたいと思います。一番望むのは何なのか?ということを明確にして検討していきましょう。
さて、目的別におすすめの商品を勝手にランキング形式で紹介していこうと思います。あくまで個人的なおすすめであり、一例ですので参考程度にしてください。
○教育資金としておすすめの保険は・・・
保険商品 | おすすめ商品 | 理由 | |
1位 | 低解約返戻金型終身保険 | ・オリックス生命「RISE」 ・アフラック「WAYS」 |
高返戻率 |
・メットライフ生命「つづけトク終身」 ・三井住友海上あいおい生命「&LIFE」 |
インフレリスクを気にする場合は○。利率の見直しがあるので(下がることはありません)。 | ||
2位 | 学資保険 | ・ソニー生命「学資保険スクエア」 ・日本生命「ニッセイ学資保険」 |
高返戻率 |
なぜこのような順位にしたかということですが、「低解約返戻金型終身保険」の特徴として「保険料払込完了後、解約返戻金が確実に約束された利率で増え続ける」というメリットがあります。もちろん学資保険も引き出さずに据え置けば、多少はプラスになっていきますが、低解約返戻金型終身保険ほどではありません。学資目的で加入したとしても、結局はどんな使い方をしてもいいわけです。であればできる限り増やしたいですよね。おすすめは、10年や15年とできる限り払込期間を短くした形で契約し、満了後はどんどん解約返戻金をアップさせていくだけという形を作ることです。
返戻率についてですが、契約年齢や保険金額、払込期間等で全く変わってきます。例えば「○年後に確実に資金を引き出す」というような具体的な予定がある場合には、学資保険の方が返戻率がいい場合もあります。条件によって返戻率が変わってきますので、各社商品で確認してみてくださいね。(おすすめ商品として2つずつ紹介していますが、あくまで一例としてあげただけですので参考程度にしてください。)
○老後資金としておすすめの保険は・・・
保険商品 | おすすめ商品 | 理由 | |
1位 | 個人年金保険 | 東京海上日動あんしん生命「個人年金保険」 | 高返戻率 |
2位 | 低解約返戻金型終身保険 | (教育資金でおすすめの商品と同じ) | 高返戻率 |
目的が「老後の資金」であるならば、確実であることに加え、安心感も重要だと個人的には思っています。1位を個人年金保険としたのは、「○歳から○年間○円受取」という図式が契約時点で明確になるという安心感があると考えるからです。
ただ、あくまで考え方次第であり、低解約返戻金型終身保険で老後資金をつくるという方法もあります。例えば30歳でスタートするならば15年で満了の低解約返戻金型終身保険にして、15年後にまた高返戻率の商品(保険以外も含みます)に加入するという方法だっていいわけです。個人年金保険でずっと契約していくよりはこちらの方法の方が高返戻率を期待できるかもしれません。もちろん15年後に保険で今よりいい利率のものが存在しているかどうかは分かりかねますので、そういう意味で個人年金保険は安心確実です。
銀行窓販がスタートし、それ以降現在に至るまでダントツで人気をほこっている保険商品があります。それは「一括払終身保険」です。
実にいろんな方が銀行の運用相談を利用していると思いますが、この「一括払終身保険」に関しては、「退職金の運用先」にあてている人が多いという傾向があるようです。
500万、1,000万、1,500万というようにまとまった金額をいれる方も少なくないのですが、くれぐれもご注意ください。終身保険は掛け捨てではなく貯蓄型保険ではありますが、中途解約で元本割れすることがあります!
少なくとも4年位は元本割れするということに注意しましょう。退職時点では「10年は必要ないだろう」と思っていても、1年後、2年後にいきなり大きな資金が必要になることだって有り得るのです。本当にその金額を保険にしてしまっていいのかよく検討していただきたいと思います。
運用して増やすことは大事ですが、必要なときに必要な資金が手元にないのでは意味がありません。お気をつけください。
教育資金、老後資金ではないけれど運用先を探しているという方へ。
現在の預金金利はATMの手数料を賄えるのかどうかも疑わしいほどの低金利。定期預金で運用というのは難しい世の中です。かといって株式や投資信託は確実ではなく、大きく儲けられる可能性がある一方、大損害となる可能性もあるので、運用の全てをそこにあてるというのに不安を覚える方もいらっしゃることでしょう。
保険で運用するメリットは「それ以上、下がることはない」という約束、「将来受け取れる金額が約束されている」安心感です。一部でいいと思います。「確実に増やせる」、ということでローリターンでもまずは保険で資産作りをしてみませんか?
HOME » 保険の知識全般 » 貯蓄型保険のランキング!一括払いが人気?
« 県民共済やJA共済などがあるこども共済の人気商品は?
マスミューチュアル生命にはどんな商品がある?FPによる商品評価 »