HOME » 生命保険 » 生命保険ランキング~20代編。どういう備え、どういう商品が人気
「まだまだ元気だから」と生命保険の必要性を感じていない人がいる一方、20代ともなると社会人としての責任も生じ、生命保険の加入を考える人も出てくるでしょう。そんな20代の方々に人気の生命保険とは?どういう備えを重視する20代が多いのでしょうか。人気ランキングからその傾向を調べました。
【20代に人気保険ランキング】
20代で人気のある保険ランキングは2016年現在どうなっているのでしょうか。(資料請求数から人気をランキングしたものを参考にしました。参考URL:https://www.hokende.com/static/iryou/rank_20.html)
順位 | 保険会社 | 商品名 |
1位 | メットライフ生命 | Flexi(フレキシィ)シンプルタイプ |
2位 | メットライフ生命 | Flexi(フレキシィ)女性専用タイプ |
3位 | オリックス生命 | 医療保険 新CURE(キュア) |
4位 | アメリカンホーム生命 | みんなのほそピタる総合医療タイプα(アルファ)(終身型)(新・医療総合保険) |
5位 | メディケア生命 | メディフィットA(エース) |
全て終身医療保険がランクインしていますね。20代のうちから、老後の備えもしっかりしておこう、ということなのでしょうか。メットライフ生命のFlexi(フレキシィ)がシンプルタイプ、女性専用タイプと共に上位2位を独占しています。この商品は発売以来、大人気なのですが、その人気の秘密はどこにあるのでしょうか。またオリックス生命の医療保険 新CURE(キュア)も負けじと人気の商品。詳細を紹介していきましょう。
【Flexi(フレキシィ) 人気の理由】
メットライフ生命のFlexi(フレキシィ)は口コミでもかなり評判の高い生命保険です。
2014年の人気生命保険総合ランキングでも1位を獲得していました。まずは簡単に特徴をお伝えしましょう。
①1日目からの入院保障あり(通算最高1095日まで保障)
②約1000種の手術を保障
③先進医療給付金は通算最高2000万まで保障(技術料と同額)
④T-PEC(セカンドオピニオンサービス)と健康相談サービスあり
オプションとして退院後の通院保障や、七大疾病で入院した場合の入院給付金支払日数無制限、三大疾病時保険料払込免除、等が選べます。
先進医療や七大疾病時の入院不安に対する保障など必要なものが揃っており、終身であるからこそ安心の商品といえるでしょう。またメットライフ生命の強みはその商品性に加えて、T-PEC(特徴の④)が使えることにあると言えるかもしれません。T-PECは本来個人で加入するとなれば年に数万円もかかる高額なサービスなのです。それが保険に加入すれば無料で利用できるので、かなりありがたいサービスです。これはオプションでもなんでもなく、加入すればついてくるサービスです。他の保険会社でもT-PECを利用しているところがありますので、ぜひ注目していただければと思います。
【新CURE 人気の理由】
それではオリックス生命の医療保険 新CUREが人気の理由はどこにあるのでしょう。
①1日目からの入院保障(通算最高1000日まで保障)
②約1000種の手術を保障
③先進医療給付金は通算最高2000万まで保障(技術料と同額)
④七大疾病(がん、心疾患、脳血管疾患、高血圧性疾患、肝疾患、慢性腎不全、糖尿病)で入院時、支払日数が2倍になり、三大疾病に関しては支払日数無制限
⑥所定の重い障害状態になった場合、保険料払込免除
以上がオプションではなく基本契約に入っています。メットライフ生命のFlexiとの違いを見ると「がん保障」、そして「安価な保険料」にあると言えるでしょう。そして人気の理由はその「安さ」と「がん保障」を中心とした保障の充実度によるものだと思われます。
〇がん保障
オプションにはなりますが、「新CURE」では「がん診断治療給付金特約」というがんと診断された時点で一時金が給付されるという保障があります。(「がん通院特約」というオプションも有り)
がんにかかる治療費は平均で50万円から100万円と言われています。最初にまとまった一時金が受け取れると安心ですよね。
〇保険料
医療保険の中でも「新CURE」はかなり安いと言われています。比較してみましょう。
(例)30歳男性、終身払いの場合
保険会社 | 商品名 | 月額保険料 |
オリックス生命 | 新CURE | 2127円 |
メディケア生命 | メディフィットA | 2355円 |
アメリカンホームダイレクト | みんなのほすピタる | 3324円 |
アフラック | ちゃんと答える医療保険EVER | 2349円 |
「新CURE」の次に安いと評判のアフラックについても参考に出させていただきました。いかがでしょうか。ダントツの安さですよね。毎月かつ長い間払っていくことを考えれば、なるべくコストをおさえたいというのが人情。人気の理由の一つと思われます。
最初に紹介させていただいたメディケア生命の「メディフィットA」と、このオリックス生命の「医療保険 新CURE」で悩む人がかなりいるようです。保障の充実度、T-PECの有無、保険料等で比較しても、どちらも魅力的ですね。悩ましいです。
参考までに、一つの考え方にはなるのですが、がん保険を別途用意するという方法もあります。その場合は「メディフィットA」がいいでしょう。別々に用意するのではなく、一本ですべて賄いたいということであれば「新CURE」で十分備えられます。
【20代に人気の女性向け生命保険ランキング】
次に20代に人気の女性向け生命保険のランキングを紹介します。(参考URL:https://www.hokende.com/static/female/rank_20.html)
順位 | 保険会社 | 商品名 |
1位 | 損保ジャパン日本興亜 ひまわり生命 | フェミニーヌ |
2位 | メディケア生命 | メディフィットA(エース)女性専用パック |
3位 | アクサダイレクト生命 | カチッと終身がん ワタシにごほうびプラン |
4位 | メットライフ生命 | Flexi(フレキシィ)女性専用タイプ |
5位 | オリックス生命 | 医療保険 新CURE Lady(キュア・レディ) |
このランキングの並びは30代のランキングと全く同じとなっています。女性が考える必要な保険というのは20代であっても30代であってもそんなに変わらないということが言えるでしょう。
損保ジャパン日本興亜ひまわり生命の「フェミニーヌ」、アクサダイレクト生命の「カチッと終身がん」、メットライフ生命の「Flexi(フレキシィ)女性専用タイプ」に代表されるように、数年ごとに「お祝い金」の出るタイプが人気となっています。「保険を準備しつつ、同時に貯蓄も」というニーズが高いことがよくわかります。
「お祝い金」の使い道はそれぞれ。旅行に使う人、バッグや洋服などの自分のプレゼント用に使う人、子供のために使う人等々。普通の貯金と違い、忘れた頃に給付されるので、お得な気分が味わえるのも人気の理由でしょう。もちろん、保険料にはその分が上乗せされていることをお忘れなく。普通の運用と違って、金利がついているものではなく、単に積み立てられているだけなので、「お金を増やしたい」という方にはあまりおすすめしません。しかし手元にあると使ってしまうから少しでもお金を貯めたい、という人には合っている商品です。よく考えて加入するようにしましょう。
純粋に保障のみ準備できれば、という方であればこのランキングの中で選ぶとすれば、メディケア生命の「メディフィットA(エース) 女性専用パック」やオリックス生命の「医療保険 新CURE Lady」を検討してみてください。
最後に注意事項です。アクサダイレクト生命の「カチッと終身がん」やメットライフ生命の「Flexi」の「お祝い金」ですが、「がんにならなかったら」「10日以上の入院がなければ」等の条件が付いています。(「フェミニーヌ」は無条件に給付されます。)このように「お祝い金」の給付に関して条件がある場合もありますので、よく注意しましょう。
20代という若さで医療保険を準備することに疑問を感じる人も多いのではないかと思うので、保険が何故必要なのかということについて最後にお話させていただきます。
20代で貯蓄をしている人はどれほどいるのでしょうか。そして貯蓄をしている人は、どういった目的で貯めているのでしょうか。もし、病気になったとしたら?そしてそれが入院や手術が必要な病気であったとしたら?医療保険に入っていない場合、貯蓄から切り崩すことになります。幸い、日本は国民皆保険であり、20代であれば公的保険が使えるものであれば3割負担ですみます。そこまで高額になることはないでしょう。しかし、手術を一度でも受ければ数十万円になるでしょうし、入院も日数を重ねるほど高くなります。貯蓄はその分なくなるわけです。
いかがですか?問題ないほど貯蓄がありますか?
もし、留学や旅行等、目的があってしている貯蓄であれば切り崩すわけにはいきませんね。またご家族がいて子供がいる環境であれば、貯蓄はいくらあっても足りませんから切り崩したくはないですよね。医療保険を準備しておけば、その心配が減るということがお分かりいただけますでしょうか。治療費の全額がカバーされるというわけではありませんし、必ずしも使うかどうか、という問題もあるでしょう。しかし月々の負担にならない金額で万一の高額出費に備えられるとしたらいかがですか?メリットがあると思いませんか?
急激にインフレが進んだり、ずっと健康で入院や手術をすることのないというような場合には結果的に損になってしまうでしょう。しかし一番重要なことというのは、万一のときの備えです。万一のときに準備がなかったら?という恐怖の方が大きいと思いませんか?
①保険料が安い(総支払額でみても安い)
終身医療保険は加入したときの保険料のまま、保障が続きます。トータルの支払額をみても、年をとってから加入するより安くすみます。
②健康なときに加入できる可能性が高い
「告知だけで入れる」という医療保険が増えていますが、病歴があると加入できなかったり、条件がついたりというのは未だに変わっていません。20代で大病を患う人はごく僅か(それでもゼロではないのですが)。確実に入れる、という意味で20代のうちに加入するメリットは十分にあります。
以上、20代に人気の生命保険ランキングと併せて商品の紹介、そして生命保険の重要性についてお伝えしてまいりました。参考にしていただければ幸いです。