Tweet

HOME » 保険会社 » 明治安田生命の各保険の解約返戻金をFPが解説します!

明治安田生命の各保険の解約返戻金をFPが解説します!

明治安田生命の各保険の解約返戻金をFPが解説します!
今回は国内最大手である明治安田生命の商品のうち、「解約返戻金」にスポットを当てて解説します。生命保険は病気やケガがあったときに保険金を受け取ることのできる「保障性」と、一定期間加入して「解約」したときに「解約返戻金」という名目で保険料が戻ってくる「貯蓄性」に分かれます。区別のわかりにくいものに「満期保険金」がありますが、満期保険金は解約をしなくても受け取れる一時金、解約返戻金は解約をすることで「それまでに支払った保険料総額+α」を受け取るものです。

この「+α」の金額を決めるものが解約返戻率という利率であり、この利率によって商品は「これくらいの解約返戻金」と周知されています。解約返戻金は保険会社や保険商品によって異なるため、加入する保険を選ぶ際は保障内容は保険料の額、保険金の額とともに、「解約返戻金でどれくらいのお金が戻ってくるか」を考慮に入れて保険選びをする必要があります。

1.ライフアカウントLAの解約返戻金は?

最初は終身保険金について分析します。終身保険のなかでも明治安田生命の商品として代表的な「ライフアカウントLA」ですが、保障部分と積立部分の割合を自由に決められる構成となっています。このうち解約返戻金の対象になるのは積立部分のみです。残念ながら保障部分の保険料については掛け捨てとなるため、加入ケースによっては「150万円保険料を払い込んだのに解約返戻金は20万のみだった」というケースも報告されているため気をつけたいところ。

たとえば現在ライフアカウントLAに入っていて、想定より低い解約返戻金にショックを受けたならば、解約返戻金の対象となる主契約部分を増やすのもひとつの方法です。ただし、主契約部分を増やすと保険料が上昇するため、バランスには十分に留意しなければなりません。

2.明治安田生命の医療保険は?

次に病気やケガに対する医療保険です。明治安田生命には「メディカルスタイルF」という医療保険がありますが、この商品には解約返戻金がありません。記事あたまの「保障性」と「貯蓄性」という特徴を照らし合わせると、メディカルスタイルFに問わず大半の医療保険は100%保障性の生命保険であり、加入期間を問わず解約しても返戻金が戻ってくることはありません。

3.明治安田生命の学資保険は?

明治安田生命には「明治安田の学資の保険」という学資保険があります。この学資保険、これまで何度かマイナーチェンジを行っていますが、都度解約返戻金に比重が置かれている保険です。現在は解約返戻率120%を誇っており、お勧めの保険といえるでしょう。

「学資の保険」には通常のⅠ型と、Ⅱ型があります。Ⅱ型は悪性のがんと診断されると以降の保険料払込が免除される特典がありますが、こと解約返戻金の額についてはⅠ型より低くなるため注意しましょう。

明治安田の学資保険は、5年払込&基準保険金70万円以上に設定すると保険料が割安になり、解約返戻率が121%まで上昇します。5年間で払い込むとなると毎回の保険料負担は高くなりますが、現金貯蓄に比べると約120%の返戻金は魅力です。

4.明治安田の積立保険は?

次は明治安田生命の積立保険についてです。この保険は「解約時いつでも返戻率100%」を売りのひとつにしており、解約しても損をすることはありません。明治安田生命が現在、とても力を入れているミレニアル世代(1980年代から2000年代生まれ)へ向けて、「ライト!」というわかりやすい保険シリーズを提案していますが、そのなかの積立部分の商品という位置付けです。このミレニアル世代は保険商品に何よりも「わかりやすさ」を求めるとされており、この積立商品も「損をすることはない」という訴求部分のわかりやすさによって支持されているといえるでしょう。

10年後の満期には返戻率が103%になります。解約返戻金に比重を置いて、かつ株式運用の自信があまりない…という方にはお勧めです。

5.利差配当付き一時払い終身保険

明治安田生命には「Everybody10(エブリバディテン)」という一時払保険があります。この商品に仮に1,000万円分加入した際には、3年目で元本保証のうえ、経過日数によって解約返戻率は上昇します。

<Everybody10の加入年数における解約返戻金の推移>
11年 0.8%UP
13年 1.0%UP
15年 1.1%UP
20年 1.5%UP

退職金などまとまった貯金があり、10年以上の加入が目される場合はとても使い勝手のいい一時払いの生命保険といえるでしょう。

6.外資系保険会社の商品と比較した際の明治安田のポジション

それでは明治安田全体の解約返戻金は、ほかの保険会社と比較してどうなのでしょうか。明治安田をはじめ国内生保は、いわゆる外資系生保と比較して解約返戻金は抑え気味になっています。もちろん保険会社によって解約返戻率がすべて定まっているものではないため、「商品ありき」の部分はありますが、保険会社ごとの全体傾向も把握しておくとよいでしょう。

こちらの記事もおすすめ
  • ネット保険の落とし穴。契約する前に知っておきたい事項
    ネット保険の落とし穴。契約する前に知っておきたい事項|ット生命保険の場合、対面式にはない「盲点」もありますので、よく確認する必要があります。ライフネッ... 23,245件のビュー
  • 日本生命が発売する「まるごとマモル」から考える個人賠償責任保険
    ニッセイの個人賠プラン「まるごとマモル」から考える個人賠償責任保険 普段何気なく生活をしていても、自転車で人に怪我をさせてしまったり、お店の物を... 5,991件のビュー
  • 第一生命保険の種類。口コミで人気
    第一生命保険の種類はいろいろ align="left" />第一生命保険は古くから知名度も高い保険会社。様々な保険商品があります。 align="... 4,339件のビュー
  • アフラック解約方法。どの保険会社に移行する人が多い?
    アフラック解約方法。どの保険会社に移行する人が多い?これはアフラックに限ったことではないのですが、解約した顧客の再契約先は「ネット保険」のがん保険や医... 4,307件のビュー
  • 第一生命の終身保険の商品内容をレビュー、口コミや評判をFPが分析
    第一生命の終身保険の商品内容をレビュー、口コミや評判をFPが分析 【はじめに】 様々な保険商品が流通していますが、第一生命のCMは20代の青... 3,550件のビュー
  • メットライフ生命の評価、終身保険や医療保険が人気です。
    メットライフ生命の評判旧名称「アリコ」で有名だったアメリカ系の生命保険会社が、メットライフ保険に買収されて現在の社名に変更、2014年7月からメットラ... 1,555件のビュー
  • マスミューチュアル生命 マスミューチュアル生命にはどんな商品がある?FPによる商品評価
    マスミューチュアル生命にはどんな商品がある?FPによる商品評価 マスミューチュアル生命をご存知でしょうか。主に銀行などの金融機関を中心に保険販売を行... 1,297件のビュー
  • ライフネット生命の保険料は業界最安水準?
    ライフネット生命の保険料は業界最安水準?ライフネット生命はネット通信型保険で、とにかく保険料が安いことで有名です。とにかく保険商品もシンプルで分かりや... 989件のビュー
  • 子供や女性向けのコープの保険が人気です
    コープの保険が人気ですコープの共済(医療保険)は月額1000円から加入でき保険料がリーズナブルで人気があります。民間の保険は不要と考える方もいるようで... 859件のビュー
  • アクサ生命保険のアクサメディカルアシスタンスサービスを知っていますか?
    アクサ生命保険のアクサメディカルアシスタンスサービスを知っていますか?アクサ生命保険といえば、世界一の顧客数を誇ることでも有名です。そのため、商品ライ... 796件のビュー
  • かんぽ生命保険は養老保険から学資保険まで幅広い
    かんぽ生命の養老保険メリットデメリット、満期保険金などFPが解説! 今回は「かんぽ生命の養老保険」について解説します。満期保険金など、どのような特... 791件のビュー
  • メットライフのがん保険、ガードエックスの解説
    メットライフのがん保険、ガードエックスの解説 たくさんの種類のあるがん保険ですが、その中でも特に人気なのがメットライフ生命の「ガン保険ガードエッ... 561件のビュー
  • オリックス生命保険で注目のポイント、評判と人気
    オリックス生命保険で注目のポイント、評判と人気通信販売やインターネット販売に力を入れていてるオリクッス生命は経費削減が徹底し全体的に保険料は安いです。... 524件のビュー
  • アクサダイレクトに相談するとギフト券がもらえる?
    アクサダイレクトに相談するとギフト券がもらえる?生命保険、損害保険の両方の分野で保険を扱っているアクサグループですが、最近はテレビコマーシャルでも盛ん... 501件のビュー
  • 保険テラスは口コミで評判。店舗型のメリットはある?
    保険テラスは口コミで評判。店舗型のメリットはある? ショッピングモールなどで保険に加入できる「店舗型保険代理店」 一昔前、生命保険に加入する... 350件のビュー
  • HOME » 保険会社 » 明治安田生命の各保険の解約返戻金をFPが解説します!

    «
    »