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安い生命保険の注意点~比較すべきポイント

インターネット普及により保険料比較による生命保険選びへ
あなたは生命保険を検討する時、どこで生命保険の内容を調べますか?
生命保険会社に直接資料請求したり、駅前などにある店舗型の保険ショップに話しを聞きに行ったり、生命保険の内容を調べる方法はいくつかあると思います。
また、保険営業の方から生命保険の提案を受けた時、その生命保険が自分に合ったものなのかどうか、他に良いものはないか等をどこで調べますか?

同じように、生命保険会社に直接資料請求したり、駅前などにある店舗型の保険ショップに話しを聞きに行ったり、方法はいくつかあると思います。
その中でも今、特に若い方を中心に、生命保険をインターネットにより調べ、検討するという方が非常に増えています。
インターネットサイトでも、生命保険に関するコンテンツはたくさん出回っています。しかし、生命保険という商品は、単純に比較できるものではなく、保障の内容に違いがあったり、付加することができる特約(オプション)が異なっていたりします。

そのような生命保険商品をインターネット上で情報提供する時、もっとも提供しやすい情報は「保険料」です。病気やケガで入院した時に給付金が受け取れる医療保険であれば、医療保険というカテゴリで保険料が安い順にランキング化されていたり、万が一のときに死亡保険金が受け取れる生命保険であれば、定期保険などのカテゴリで保険料が安い順にランキング化されています。
インターネットサイトでの情報提供者はこのような形でユーザーの閲覧数を増やす事に注力し、またユーザーである皆さんも、知らず知らずのうちに生命保険を選ぶ方法の一つとして、「保険料の安さ」を求めてしまっているのです。
しかし、例えば、モノであれば同じモノでも価格が安いものには安いなりの理由があり、高いものには高いなりの理由があります。耐久性であったり、素材であったり、利便性など、モノの場合は用途や自分の好みに合わせて一辺倒に安いモノを選ばず、多少高くても「納得・満足のいくもの」を選ぶと思います。

生命保険も本来はこれと全く一緒なのです。安い生命保険には安いなりの理由があり、高い生命保険には高いなりの理由があるのです。これを一辺倒に「安い保険料」だけを求めて生命保険選びをしてしまうと、後々後悔してしまうことが多くあるのです。生命保険は契約した時にはその良し悪しは分かりません。加入した生命保険の良し悪しが分かるのは、ある程度の時間が経過し、更新型の生命保険であれば更新時に保険料が上がってしまうと分かった時、また実際に病気やケガで入院した時、または被保険者である保険の対象となる方に万が一のことが起きた時なのです。その時になって、「こんな生命保険に加入しなければ良かった」「もっと違った生命保険に加入しておけば良かった」と思うことがないよう、生命保険を比較する際のポイントについてご紹介していきます。

具体的に安い生命保険を比較するポイント

[生命保険を比較するポイント①]
保障期間は自分が必要と思う期間をカバー出来ているか
まず一つ目のポイントは、「保障期間」です。保障期間とはその名の通り、医療保険であれば病気・ケガで入院した時に給付金をもらう権利がある期間、生命保険であれば、被保険者の方が万が一亡くなってしまった場合に、死亡保険金をもらう権利がある期間を指します。この保障期間から見る生命保険商品の違いは、保障期間が「10年」「20年」など期間が限定されている「定期保険」という商品と、保障期間が「一生涯(終身)」となっている「終身保険」という商品に分類されます。
お分かりの通り、入院した時の給付金がもらえる金額や万が一亡くなってしまった場合の死亡保険金の金額が同じであった場合、「保障期間が短い方が保険料は安い」のです。30歳の方が病気・ケガで入院したら1日あたり10,000円の給付金がもらえる医療保険に加入しようと思った場合、この権利の有効期間が「10年間」だけのものと「一生涯(終身)」のものとを比較した場合、当然10年間だけのものの方が保険料は安いです。しかし、病気・ケガで入院するリスクは30歳から40歳までの10年間だけが高いですか?30歳、40歳、50歳、60歳と年齢が上がっていくにつれて、入院するリスク、亡くなってしまうリスクは高くなっていきます。もちろん、30歳の時と60歳の時とでは自分自身の周りの状況(結婚しているか、子どもはいるか、子どもは自立しているか等)は変わっていますし、その時の家計の貯蓄状況も違いますので、一概に保障期間が長く、保険料が高いものが良いわけではありませんが、まずは自分自身の中で、「これまでの期間は必要」と思う期間を満たす生命保険を選ぶ必要があるのです。その保障期間を満たした上で初めて、どこの保険会社の商品の保険料がもっとも安いのかを比較することが大切なのです。

[生命保険を比較するポイント②]
保障額は自分が必要と思う金額となっているか
続いて二つ目のポイントは、「保障額」です。保障額とは、病気・ケガで入院した時に受け取ることができる給付金の金額、被保険者の方が万が一亡くなってしまった時に受け取ることができる死亡保険金の金額を指します。単純に、この給付金、保険金の金額が少なければ少ないほど、保険料は安くなります。入院した時に受け取れる給付金が1日あたり5,000円のものと10,000円のものとでは、当然5,000円のものの方が保険料は安いですし、死亡保険金も、万が一亡くなった時に受け取れる保険金が500万円のものと1,000万円のものとでは、500万円のものの方が保険料は安いです。

インターネット上で保険料の安い順にランキングを見ていくと、上位にあがるのは必然的に保障額が少ないものとなります。しかし、保険料の安さ重視で安易に保障額が少ないものに加入してしまうと、入院した時に入院費用や治療費用を補うことができず、貯蓄を切り崩さなければならなくなったり、世帯主の方が万が一亡くなった時に、遺された家族が生活していくためのお金が受け取れなかったりしてしまう恐れがあります。特に、万が一亡くなってしまった時に受け取れる死亡保険金については、金額が少なかった場合、子どもが望む進学(大学進学など)へ歩ませてあげられなくなったり、場合によっては今の住居に住み続けることが困難となり、家賃の安い住居へ引っ越さなければならないなどの事態になってしまう場合があるのです。「もし万が一のことが起きた時、どれくらいお金が受け取れれば安心して生活できるか」を基準に、保障額は決して下げず、必要な保障額を満たした上で初めて、どこの保険会社の商品の保険料がもっとも安いのかを比較することが大切なのです。

[生命保険を比較するポイント③]
保険金・給付金をもらうことができる条件に制約が付いていないか
最後の三つ目のポイントは、保険金・給付金をもらうことができる条件に制約が付いていないかどうかです。
例えば、病気・ケガによる入院の時に給付金が受け取れる医療保険には、その保険の中に手術給付金や三大疾病に対する保障が付いていることがあります。しかし、保険料の安い医療保険の中身をよく読んでみると、「◯◯の場合は除く」や、「◯◯の場合に限る」といった制約条件が記載されている場合があります。また、万が一亡くなってしまった時に死亡保険金が受け取れる生命保険では、「病気による死亡時は◯◯万円」「交通事故による死亡時は◯◯万円」といったように、亡くなった死因によって受け取れる死亡保険金が変更される商品もあります。多くの場合、確率が高い状態ほど給付金・保険金額が少ないか、またはもらえないようになっていたりします。病気で亡くなる確率と交通事故で亡くなる確率で比較すると、一生涯の中では病気で亡くなる方の方が圧倒的に多いにも関わらず、病気による死亡時の方が受け取れる保険金額が少なくなっていることが多いのです。
もらえると思っていたのにもらえなかったといった事がないよう、契約時にもらえる場合・もらえない場合についてきちんと確認する事も大切なのです。

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