住宅を購入された方なら、ローン契約の際に団体信用生命保険に加入されているのではないでしょうか?住宅を買う際に必要なのは、万が一支払い契約者が死亡した際に、ローン完済できる生命保険である団体信用生命保険です。
団体信用生命保険の「団体」とは、住宅ローンを借りる相手である銀行や信用金庫が「顧客の数をまとめて『団体』として扱う」ことを指します。住宅ローンは金融機関のメイン商品ですから、各支店だけでも数百以上もの顧客がいますので、本店から各支店までの総数は相当数に及ぶのです。
では、生命保険の団体扱いはどういうものでしょうか?まず、多いのが企業で加入する保険です。例えば、養老保険に加入する企業が多くあります。養老保険は500万円、1000万円と満期保険金額が決まっています。これを将来受取る退職金の原資とするのです。万が一途中で死亡した場合は、同額の死亡保険金が出ますので、メリットがあります。
ただ、団体扱いにするには保険会社によって「顧客数の縛り」があります。20人以上、30人以上といった生保会社もありますので、全ての事業所が団体扱いできるわけではないのです。
また、会社OBや、趣味のグループの中で、団体扱いの保険に加入する場合があります。自動車保険などは、会社を辞めたあとも団体扱いで通常より10%引きの保険料で加入できる…といった特典が知られています。これと同様、生命保険の場合も、定年で会社を辞めたあとも2%から5%程度の団体割引保険料を適用して続けることが可能な場合があります。
団体扱いの注意点は、一般の保険相談窓口とは別の電話番号が設定されていることです。ネット窓口も一般対応とは別になります。それだけを注意すれば、安く加入できるメリットを生かしましょう。