HOME » 保険の知識全般 » 医療保険を相談するメリット
生命保険の中で、病気や怪我での手術や入院費用を賄うのが「医療保険」です。その中には、「がん保険」も含まれますが、これは損害保険の商品としても販売されています。そして、現在は「がん保険+医療保険」といった損害保険の商品もあったり、県民共済やこくみん共済といった「共済」(保険の仲間)でも、医療保険の「ような」商品があります。
もともとは、医療保険は「生命保険」に特約、としてパッケージになっていたものが主流でした。そのため、保険に加入すると、20代や30代は月々の掛け金は5,000円くらいだったものが、50代、60代と15,000円、20,000円…と何倍にも跳ね上がってしまいました。これは、保険会社が企んだものではなく、数理的に計算すると、どうしてもそういう仕組みになってしまうからです。
ですが、こうした保険の「値上がりする理由」があまりにも複雑なため、保険を売る外交員も顧客に説明できずにいたのが本当のところです。そのため、病気で入院しようにも、特約の医療保険がすでに「消滅」してしまった…、あるいは部分的に解約されてしまった…などと問題が随分発生してしまったのです。
ただ、これは保険会社の怠慢ではありますが、そもそもこういう商品を売っていい、と認可したのは国の方です。時代が変わり、消費者保護の観点から金融庁が独立して、生命保険の分野にもしっかり監視するようになりました。その結果、様々な保険が誕生し、商品の説明もしっかり行う基準ができたのです。
医療保険はしっかり相談して加入すべき保険、それは「自分が生きているうちに使うかもしれない」という保険だから、というのはおわかりでしょう。ただ、自分が脳梗塞で入院し、運良く後遺症なしに退院できたとして、その間の入院費用はどう捻出すればよいでしょうか?
入院した場所も、もしかすると旅行中や出張先の場合もあります。保険証がなかったら、まずは全額立替なければなりません。でも、意識がなかった時期が続いたら…病院での支払いはひと月単位ですから、家族がなんとかしなければなりません。
もし、有給を使い果たしたら…給与が減額されるかもしれませんし、そもそも自営業なら無収入状態になるかもしれません。こうした様々なケースを想定して医療保険に加入していますか?そうです、医療保険こそ、相談して加入しておかなければ、いざという時に使えないものかも知れないのです。