HOME » 保険の知識全般 » 三大疾病における保険の保障について
保険にもさまざまな種類がありますが、ほとんどの方が「三大疾患保険」という言葉を耳にしたことがあるかと思います。
三大疾患とは、主に「がん・脳卒中・急性心筋梗塞」のことを指します。
三大疾患は日本人の死亡原因のワースト3を占めている国民病です。国民病であるこの三大疾患を保障するのが「三大疾患保険」というわけです。
この「三大疾患保険」の保障内容は、もちろん各社統一されているわけではありませんが、三大疾患になったらすぐ数百万円という単位の保険金がもらえると思っている方も多いかと思います。
しかし、診断されたらすぐに保険金がもらえる保障内容の「三大疾患保険」は、少ないのが現状です。
一般的な保障の内容は・・・
・がん(悪性新生物)と診断された場合
・脳卒中で所定の状態になった場合
・急性心筋梗塞で所定の状態になった場合
・死亡・高度障害になった場合
です。
「三大疾患保険」の保障内容をパンフレット等で見ると、上記のように書いてある場合が多々あります。
簡単に読むだけでは、見逃してしまいがちですが、注意すべき文言がいくつかあります。
がん(悪性新生物)と診断された場合の悪性新生物に注目です。
がんにはさまざまな種類があります。
上皮内新生物と呼ばれるがんをご存知でしょうか。悪性新生物とは異なるがんです。
悪性とは進化をし、移転の可能性があるものです。対して、上皮内とは治療を行えばほぼ完治し、移転もほぼないと言われています。悪性新生物は、基底膜をさらに進んで、ほかの組織に浸潤しているがんであり、肝臓がんや甲状腺がん、すい臓がんなどが主な病名になります。
上皮内新生物は、名前のとおり、上皮内にとどまり、基底膜をこえて浸潤していないものを言います。
乳腺非日浸潤性乳管がんや子宮頸がん、大腸の粘膜内がんなどが主な病名になります。
がんと名前がついていても、入院や手術をしても、保障されず、保険金が給付されない場合もあります。
脳卒中と急性心筋梗塞においては、所定の状態になった場合というところに注目です。
これは、脳卒中や急性心筋梗塞と診断されても、すぐに保険金が給付されるわけではないということです。
各保険によって、程度等に基準があり、診断においても条件をつけているものがほとんどです。
また、三大疾患になった場合、1度しか保険金を受け取れないという場合もあります。
現在では、三大疾患保険もさまざまな保障内容のものが増えてきており、自由に組み合わせられる終身タイプの保険もあります。三大疾患保険に加入する際は、加入条件・保障内容をきちんと把握し、加入する必要があるかと思います。