HOME » 医療保険 » 一時払い終身保険のランキングを見る。三つ基本形。どれが人気?
生命保険の3つの基本型とは?
生命保険の話しを一度は聞いたことがある方は、生命保険には3つの基本型があるという話しを耳にしたことがある方もいるのではないでしょうか。生命保険の3つの基本型とは、世の中に数えきれないほどの生命保険商品が出ているけれど、大きく分類すると3つの形に分けることができるというものです。ではその3つの基本型とはどのようなものなのでしょうか。名称でお応えしますと、「定期保険」「養老保険」「終身保険」の3つです。
定期保険とはその名の通り、「期間が定められている」保険です。10年間や60歳までなど、生命保険の保障が利用できる期間が定められています。
また、定期保険は別名、「掛け捨て保険」とも呼ばれます。掛け捨てとは、生命保険をかけたけれども、保険が終わる最後の時までに何もなかった場合、一切お金が返ってこないというものです。定期保険はこれと同様に、10年や60歳など保障が利用できる期間が定められており、その期間が終わるまでの間に何もなかった場合、保障はそこで終了し、その時に戻ってくるお金はありません。ただし、定期保険のメリットとして、同じ保障(例えば万が一亡くなった場合に死亡保険金として1,000万円受け取れるなど)の場合、毎月の掛金は他の2つよりも安いです。
続いて2つ目の型である養老保険は、定期保険と同様に10年や60歳までと保障の期間が決まっています。しかし、定期保険と違う点は、保障期間中に何か起きた場合は生命保険の保障(先ほどの例では、保障期間中に亡くなった場合に死亡保険金が1,000万円受け取れるなど)を受け取ることができ、また保障の期間が終わるまでの間に何もなかった場合は、保障の終了と同時に戻ってくるお金があります。この戻ってくるお金は通常、保障期間中の保障の金額(先ほどの例では1,000万円)と同額が戻ってきます。養老保険のメリットは、保障期間中に何か起きた場合でも、健康に過ごされた場合でもどちらでもお金を受け取れるという点です。逆に、養老保険のデメリットは、3つの生命保険の基本型の中でもっとも保険料が高いです。何も起きなかった場合に保障額と同額のお金が受け取れるため、貯蓄としての機能が強く、おおよそ保障額の9割(1,000万円の保障であれば900万円程度)ほど掛けなければいけません。
最後に終身保険ですが、この型の特徴は、その名の通り「身が終わるまで」保障してくれるというものです。先ほどの定期保険や養老保険では、10年や60歳までと期間が決まっていましたが、終身保険は解約しない限り一生涯にわたって保障を受けることができます。終身保険を一生涯解約せずに持っておき、いつか亡くなった時に保険金を受け取るという事が出来ますが、途中で解約することもできます。終身保険は、保険を継続している間、「解約返戻金」と呼ばれる解約したときに戻ってくるお金が貯まっていきます。この金額は、保険契約が経過すればするほど金額が大きくなっていきます。終身保険のメリットは、一生涯の保障を持つことができる点と、解約した時に戻ってくるお金があるということです。また、終身保険の最大のメリットとして、ある時点を境にそれまで掛けた掛け金よりも多くのお金を解約した時に受け取ることができるという点があり、貯蓄としての機能も兼ね備えています。終身保険のデメリットは、先ほどの貯蓄の機能はあるのですが、1年や3年など短期で解約してしまった場合、返ってくるお金がそれまで積み立てたお金よりも少ないか、場合によってはないときもあるという点です。
これまでご説明した「定期保険」「養老保険」「終身保険」をイメージ図にまとめると以下のようになります。
[3つの基本型のイメージ図]
先ほどお伝えした3つの基本の型のうちの一つ、終身保険について今回ご紹介したいと思います。終身保険を検討する際、大きく2つの検討するポイントがあります。一つ目は、「保障額をいくらにするか」です。これは終身保険に関わらず、定期保険、養老保険においても同様ですが、生命保険の特徴上、保障が有効に継続している間、もしものことが起きた場合にいくらの保険金を受け取りたいかを決める必要があります。
これは、家族構成や年齢、住まいの状況(賃貸か持ち家か)や子どもの教育プランなど様々な理由から決めなければいけません。続いて、保険金を受取る金額が決まりましたら次は「払込方法」を決めます。払込方法とは、終身保険にかかる掛け金を「いつまでに払うか」、また「どの様な支払いプラン(月払いや半年払い、年払いなど)で払うか」の2つを決める必要があります。
「いつまでに払うか」ですが、終身保険は一生涯の保障のため、一生涯払い続ける方法から60歳や65歳までの◯歳までに払い込む方法、また10年間や15年間など◯年間で払い込む方法などがあります。同じ保障の金額の場合、必要となる掛け金の総額はほぼ一緒なので、10年や15年など短期で払い込む方が1回あたりに積立てなければいけない金額は大きくなります。
また、これをどのような支払いプランで支払うかですが、毎月支払う月払い、半年ごとに支払う半年払い、年に1回しはらう年払いなどを選ぶことができます。また、種類によっては保険料を一括ですべて払いきってしまう「一時払い」という方法もあります。一時払い終身保険は、1回の支払いで掛け金すべてを支払うため、解約したときに戻ってくるお金である「解約返戻金」の金額は他の払込方法、支払いタイプと比較しても良くなります。つまり、もっとも貯蓄率を高くできる終身保険と言えます。
では、もっとも貯蓄率が高い一時払い終身保険を検討する時のポイントは何でしょうか。一時払い終身保険を検討するときのポイントについてご紹介します。
一時払い終身保険を検討する時の比較のポイントは以下の2点になります。
1, 返戻率はどれくらいか
2, 契約可能年齢は何歳までか
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
まずはじめに、「返戻率はどれくらいか」についてですが、前述のとおり終身保険には「解約返戻金」と呼ばれる、解約したときに戻ってくるお金があります。このお金が何年後にいくら増えているかを表す指標として、「返戻率」があります。
返戻率は、「(解約時に受け取れる金額)÷(一時払いで支払った金額)×100」という計算式で見ることができ、これが100(%)を超えた時点で、支払った金額よりもお金が増えて戻ってくるということを表します。一時払い終身保険に加入したあと、何年後に解約して手元にお金を戻したいか、期間を定め、その期間の中でもっとも返戻率の高い商品を選ぶことが一つ目の検討するポイントとなります。
続いて、「契約可能年齢は何歳までか」についてですが、一時払い終身保険に限らず、生命保険は何歳でも加入できるというものではありません。加入できる制限年齢が決まっており、その年齢を過ぎてしまうと、入りたくても入れないという状況になってしまいます。これから数年後に一時払い終身保険に加入するため、それまでお金を貯めようと考えている方は、いざ加入しようと思った時に制限年齢を超えていないよう、何歳まで加入可能なのかを事前に調べておく必要があります。
実際に調べてみると、契約可能年齢が最長のもので80歳までのものもありますが、65歳までといったものもあるので、注意する必要があります。
また、最後に検討する時のポイントとして、一時払い終身保険を貯蓄目的として加入を検討する場合、契約者名義を「ご主人」にするか「奥様」にするかを検討するのも一つのポイントです。ご主人と奥様とで、性別の違いや年齢のち外によって返戻率も異なるため、奥様の方が若い場合は契約者名義を奥様にしたり、また、後々の贈与や相続までを考えて、名義を奥様にするという方法もありますので、ご加入の際は今後の人生プランをきちんと立てた上で検討されると良いでしょう。
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