HOME » がん保険 » チューリッヒのがん保険、夫婦型が人気??
日本人のもっとも高い死亡率である病気「がん」とは?
皆さんは「がん」という名前の病気自体を聞いたことがないという方はいないと思います。なぜなら、「がん」という病気は日本人の中でもっとも死亡率が高く、また一度は「がん」を患ったことがあるという方に至っては、男性は約2人に1人、女性は3人に2人の割合にものぼります。これは、風邪などの季節性の病気を除けば、日本でもっとも患う可能性の高い部類の病気であると言えます。
「がん」という病気がなぜ発生するのでしょうか。人間は普段、体の中にある細胞が毎日細胞分裂を繰り返しています。細胞分裂によって古くなった細胞は、通常の場合はそのまま死滅し、体から無くなるのですが、ある時この古くなった細胞が死滅せず、体の中に蓄積し始めます。この死滅せずに蓄積された細胞の固まりを「がん」と言います。体全体の細胞が細胞分裂をしているため、胃の部分の細胞分裂のミスにより蓄積された細胞の固まりのことを「胃がん」と言い、肺の部分であれば「肺がん」のように体の部位ごとに名前が異なります。
また、「がん」はその蓄積された細胞の固まりの大きさによってステージⅠからステージⅣまで分けられます。もっとも小さいものをステージⅠ、もっとも大きい物をステージⅣと言い、ステージⅣまでなると、がん細胞の周りの部分の通常細胞までを攻撃していたり、発生した体の部位以外の部分に転移している可能性が高いため、生存率が非常に低くなります。
このような経緯によって発症した「がん」に対する治療方法は様々あります。外科医による手術や放射線治療、抗がん剤治療などは聞いたことがある方も多いと思います。また、放射線治療や抗がん剤治療の治療方法は年々進化していっており、一般的な健康保険適用(自己負担3割)の治療方法から、健康保険適用外となる、「先進医療」と呼ばれる治療方法などがあります。いずれにしましても、通常の病気よりも治療費用が多くかかってしまったり、入院期間が長かったりと、完治までには非常に長い時間と高額な費用がかかってしまいます。
これらの「がん」となった時にかかる費用への備えとして、生命保険会社では「がん」に特化したがん保険と呼ばれる医療保険の種類の1つが販売されています。
一般的ながん保険では、がんと診断された時に一時金としてまとまったお金を受け取ることができる「がん診断給付金」や、がんで入院した時の入院費用の補てんをしてくれる「入院給付金」、がんの治療を目的とした手術を行った時の手術費用を補てんしてくれる「手術給付金」、がんで入退院後、通院治療を行った場合の通院費用を補てんしてくれる「がん通院給付金」などが基本的なプランとしてセットされています。
この基本的なプランに加えて、オプション契約(特約)できるものとして、「抗がん剤治療給付特約」や「放射線治療特約」、「がん先進医療特約」などを選択して付けることができます。
今回はこのがん保険を提供している生命保険会社の1つ、「チューリッヒ生命保険」のがん保険の商品内容について見ていきたいと思います。
ではまずはじめに、チューリッヒ生命保険のがん保険について、基本的にセットされている保障の内容から、オプション契約できる特約の内容を見ていきましょう。
チューリッヒ生命保険のがん保険における基本的な保障(主契約)とオプション契約(特約)の内容は以下のとおりです。
チューリッヒ生命保険のがん保険の主契約・特約の内容はこのようになっています。これは基本的に被保険者(保険の対象の方)1人と限定されていましたが、以前のがん保険では、夫婦型と呼ばれる、夫婦2人に対して保障されるというプランもありましたが、こちらは現在は取扱いが終了しています。
それでは、それぞれについて詳しく説明していきましょう。
[主契約]
・放射線治療給付金:
がんの治療を目的として所定の放射線治療を受けたときに受け取れる給付金です。10万円から60万円の中で5万円単位の金額を設定することができ、治療を受けられた月ごとに受け取ることができ、受け取れる回数は無制限となっています。
・抗がん剤治療給付金:
がん治療を目的として入院または通院して、健康保険適用の対象となる抗がん剤治療を受けたときに受け取れる給付金です。10万円から60万円の中で5万円単位の金額を設定することができ、抗がん剤投与を受けられた月ごとに受け取ることができ、受け取れる回数は無制限となっています。
[特約]
・がん診断給付金特約
はじめてがんと診断されたとき、または以前のがん発症から2年経過し再度がんと診断され入院を開始したときに受け取れる給付金です。50万円から100万円の中で5万円単位の金額を設定することができ、前回のがんから2年経過していた場合は、回数無制限で受け取ることができます。
・がん入院特約
がんの治療を目的として入院したときに受け取れる給付金です。日額5,000円から30,000円の中で1,000円単位の金額を設定することができ、日数無制限のため、入院期間の期限なく受け取ることができます。
・がん通院特約
がんの治療を目的として入院され、その入院前後の一定期間の間にがん治療を目的として通院したときに受け取れる給付金です。5,000円から30,000円の中で1,000円単位の金額を設定することができ、退院後通院期間120日まで給付金を受け取ることができます。
・がん先進医療特約
がんの治療を目的として、所定の先進医療を受けたときに受け取れる給付金です。先進医療の技術料に相当する金額が保障され、2,000万円を限度に受け取ることができます。
・悪性新生物保険料払込免除特約
はじめてがんと診断されたとき、それ以降のがん保険にかかる保険料の支払いが免除されます。
・がん手術特約
がんの治療を目的として、所定の手術を受けた時に受け取れる給付金です。10万円から60万円の中で5万円単位に設定することができ、回数無制限のため、手術の都度受け取ることができます。ただし、一連の手術の場合は対象外となります。
・がん緩和治療特約
がんを直接の原因として入退院され、健康保険適用の所定のがん性疼痛緩和の治療を受けた時に受け取れる給付金です。10万円から60万円の中で5万円単位に設定することができ、通算12カ月を限度に受け取ることができます。
・がん診断後ストレス性疾患特約
がんと診断確定された後、5年以内に、所定のストレス性疾病と診断されたときに受け取れる給付金です。5万円または10万円のいずれかを選択することができ、1回のみ受け取ることができます。
前述で、チューリッヒ生命保険のがん保険の内容についてご紹介しましたが、では他社のがん保険とは何が違うのでしょうか。他社のがん保険との違いについてご説明します。
一般的に他社のがん保険では、冒頭に申し上げたように基本部分(主契約)として「がん診断給付金」「がん入院給付金」「がん手術給付金」などがセットされています。この基本部分を補てんするためのオプション契約(特約)として、「放射線治療特約」「抗がん剤治療特約」「がん先進医療特約」「がん通院特約」などを選択して付けることができます。つまり、チューリッヒ生命保険のがん保険の主契約・特約の内容と、他社のがん保険の主契約・特約の内容は逆になっているのです。
現在の医療現場を見てみると、がんとなった時の治療としてほぼ必ずと言っていいほど抗がん剤治療、放射線治療が用いられます。外科医による手術を受けた方でも、その後のがんの進行・転移を防ぐために抗がん剤または放射線が併用して用いられます。また、これに対して現在の医療現場では診療報酬制度の改訂により入院は短期化され、通院治療がメインとなっていたり、一昔前の治療方針とは異なっています。チューリッヒ生命保険のがん保険は入院給付金を特約として選ぶことができるなど、医療の現場に即した保障を持つことができるという事が他社のがん保険と大きく違うところなのではないかと思います。