HOME » 保険会社 » 子供や女性向けのコープの保険が人気です
コープの共済(医療保険)は月額1000円から加入でき保険料がリーズナブルで人気があります。民間の保険は不要と考える方もいるようです。コープ共済の「たすけあい」(医療保険)2000円コースの場合、保障期間は満65歳満期日まで、保障内容は病気・けがの入院日額5000円、けが通院日額1500円、手術費用2・4・8万円、270日以上の長期入院30万円、事故後後遺障害4~100万円。
病気死亡・重度障害10万円、事故死亡・重度障害+100万円とそこそこ充実しています。入院日額限度日数は民間の保険会社が通常1入院60日のところ184日あります。さらに月額170円を追加すると個人賠償保険1億円にも加入できます。先進医療や病気の通院保障はありません。
しかし気を付けなければいけないのは保障期間です。保障期間は満65歳まで、これ以降の保障は終了します。正確には65歳以降「ずっとあいゴールド85」という別コースが設定されてはいます。ただ、保障内容は減少し保険料は約3倍に上がり、保障期間も満85歳までです。病気になる可能性が高くなる高齢期に保障が減少したり、無くなるのでは心配です。仮に高額療養費を利用するとしても月額4万円程度の自己負担があり、老後の保障が先細りすると貯蓄を取り崩さなければなりません。
やはり医療保障は一生涯欲しいところです。そうしたニーズに応え終身医療共済の「ずっとあい」が2012年から発売されました。5000円コースの保障内容は病気・事故(けが)入院日額5000円(1日目~180日、通算1000日)手術給付金(所定の手術)1回5万・10万・20万円で30歳男性の月額保険料が2425円です。
民間の保険会社に比べて保険料は同等ですが、更に割安な保険会社もあります。先進医療保障がなくアフラック等の充実した保障内容に比べると見劣りすることは否めません。ただしコープの共済には毎年の決算で余剰金が発生した場合に割戻金として契約者に返戻金があります。割戻金があれば実際の保険料は安くなります。発売間もないコープの終身医療共済では現在割戻金はないようです。
コープ共済のがん保険は「あいプラス」というプランになります。民間の保険会社のようながん専門の保険とはいえません。それは死亡保障と医療保障・がん保障を組み合わせた保険だからです。共済は単独のがん保険を販売できません。つまり、がんの保障だけを必要とする人にとっては向いていません。基本保障が10年満期の定期生命保険に医療特約とがん特約を付けた保険。死亡保障を合わせて考える若い方にはお勧めですが、定期保険のため10年ごとに保険料が上がります。
自分に必要な保障とコープの保険の利点をマッチングすることが大切です。
コープ共済とは、根拠法のある保険のひとつです。根拠法とは監督官庁のもと、法令に基づいた経営と商品開発を行っている、というお墨付きであり、日本では根拠法のない保険会社は違法となっています。共済という名の保険商品は「こくみん共済」「県民共済」「JA共済」などがありますが、全て監督官庁が認可指導を行っています。ちなみに、生協の共済の監督官庁は、厚生労働省です。
実は、長らくコープ共済は、終身医療保険を持っていませんでした。そもそも、医療保険というものはいつ入院する確率が高いのかを調べると、70歳以降が圧倒的なのがわかっています。もちろん、働き盛りの30代、家族の扶養で責任の重い40代から50代と、怪我や病気が突発的に起こるのも事実でしょう。ですが、やはり長期入院といえば、高齢者に限るのは誰しも理解しやすいところです。
そのため、医療保険を終身(死ぬまで)使えるようになった、というのは画期的なことです。また、一括払いもあり、毎日生協で買い物をするような方なら、親しみが湧きますし、コープの買い物カードを利用する方が多いわけですから、買い物ついでに保険商品の確認もできるなど、大変人気が高まっているのもわかるでしょう。 コープ共済の場合、一般の生命保険会社の商品ラインナップとはあまり変わりないような「充実ぶり」に進化してきました。
もちろん、積み立て商品である「養老保険」「学資保険」「個人年金保険」などはありませんが、子供の医療保険や女性に人気の終身保険商品などがラインナップに加わっています。特に終身保険は「終身生命」という名前で販売されており、いわゆる終身保険そのものですから、途中で解約した場合の解約返戻金も付いているのです。
実は、こうしたコープ共済は、保険のプロである保険FPの中でも「死角」といってよいもの。つまり、保険と名のつく 商品の「補完的なものが共済」と考えているFPも少なくないのであり、中には全く共済に無知なFPもいるほどです。確かに、商品としては小ぶり(保険金額が少なめ)といった制限はありますが、それでも不足ない人々にとっては割安感が大変魅力的です。
共済は、販売代理店費用やCM費用などを抑えられること、積極的な営利追求ではないことから、保険FPが直接扱うことはありません。ですが、もし保険と共済を比較する、あるいは保険の上乗せ保障としてコープ共済を考える場合は、ぜひ保険FPに相談すべきでしょう。共済をしっかりと理解して、説明してくれるFPから、説明を聞いて加入しても遅くはありません。
コープ共済といえば、生活協同組合(co-op)の看板で店舗を展開していますから、どの方も目にしたことや、実際に買い物に利用しているのではないでしょうか。
コープには大学生協や、地域特有の生協などもあり、その成り立ちは「組合員」として5,000円の組合費を支払えば、買い物カードを支給され、ポイント割引などの優待が受けられるシステムです。 ただ、全国のコープも地域での集客競合店がどんどんモール化した イオン や イトーヨーカ堂 など、様々な専門店を持つ店舗に改装され、経営は決して楽ではありません。そこで、他業種との提携が随所に現れて、より便利な店構えを追求するようになってきています。
例えば、共済事業では「コープネット保険センター」が誕生。ネットとは書いてありますが、ネットでの申し込みではなく、あくまでもコープが「保険代理店」となった、保険のネットワークを意味しています。
現在「コープの団体 じてんしゃ保険」は1年更新型の保険。自転車を運転して事故に遭い、怪我で入院、通院、手術、後遺障害、死亡の5つの保障と、相手に怪我を負わせたり死亡させた場合の損害賠償責任保険をプラスした、保険です。自転車事故は年々増加傾向ですが、家族がいる場合は本人だけが一口加入しても、家族全員が適用されるため、大変お得になっています。
この保険は あいおいニッセイ同和損保 の損保商品に加入する形態で、2016年3月1日現在、東京・千葉・埼玉・茨城・栃木・群馬・長野・新潟の8都県のみ展開していますので、ご注意ください。
もう一つは「傷害保険」、コープのケガ保険「あんしん生活」です。これも上記同様8都県のみ扱っており、引受先の保険会社は共栄火災海上保険。月額900円から4,000円と、ケガによる入院や通院、手術、死亡、後遺障害と日常生活個人賠償責任が付加されています。
子供さんが学校の体育の授業中、手を折った…といった場合には学校全体で傷害保険に加入しているケースがほとんど。ですが、日常生活では意外に無保険の場合があります。コープの組合員というメリットを生かして加入して、思わぬケガでの医療費負担を防げた…ということもありえます。
じてんしゃ保険もケガ保険も、言ってみれば「ケガをして、大事になるかどうかは確率論」ということ。ですから、最低限必要だなと感じた場合に加入すればよいのですが、その方によってはクレジットカードに傷害保険が付いている場合や、重複した「賠償責任保険」が自動車保険に付いている場合もあります。
損害保険は「複数の損保会社」に加入していても、1社からしか保険金が出ない場合がありますので、掛け金が安いから、といって安易に加入せず、やはり保険FPの事前説明を聞かれた方が良いでしょう。商品そのものは良いものばかりですから、なるだけ合理的に加入する知恵を専門家にアドバイスされてからでも、遅くはありません。