全ての店舗ではありませんが、イオン銀行の窓口カウンターで保険商品を扱っています。独立した保険ショップをおいている店舗もあります。お買い物のついでに保険相談ができて人気です。イオン銀行が代理店販売する学資保険はアフラック(アメリカンファミリー生命保険)の「夢見る子供の学資保険」です。以前はイオン銀行でのみ受け付けていたかんぽ生命の学資保険がありましたが現在は取り扱っていないようです。女性に手厚い保障があり好評だったとのこと。
アフラックの学資保険は高校入学時に学資一時金・大学入学時から4年間学資年金(支払い開始年齢17歳と18歳)を受取れるます。受取れる学資一時金と学資年金の総額が払込保険料総額を上回る貯蓄型の死亡給付付生命保険です。保険料払込期間は17歳受取りの場合17歳払い済みの全期払いと10歳払い済みの2種類、18歳受取りの場合は18歳払い済みの全期払いと10歳払い済みの2種類です。
契約者に万一のことがあった場合に保険料の支払いが不要になる保険料払込免除特則を付加することができます。保険料と返戻率は、契約者が男性30歳・子供0歳・学資年金受取年齢18歳・受取総額300万円(基準学資年金100万円=高校入学時50万円・大学入学時100万円・2年目以降50万円×3回受取り)の契約では、4年間学資年金を受け取った場合の学資一時金との総額が3,000,000万円・月払保険料は13,030円、払込保険料総額学2,814,480円、返戻率106.5%になります。
保険料払込免除特則を付加した月払い保険料は13,190円、払込保険料総額学2,849,040円、返戻率105.2%になります。学資年金を支払開始日に一時金で受け取ることができますが、返戻率はそれぞれ105.8%、保険料払込免除特則付加で104.5%に下がります。一時払い(全期前納払い)や10歳払い済みにするとさらに返戻率が上がります。
子供の生まれる140日前から加入でき、医師の審査は不要です。受取総額で120万円から1500万円コースまで、60万円単位で契約できます。学資一時金は支払い請求があるまで、アフラック所定の利率で計算した利息をつけて自動的に最長で学資年金支払開始日まで据え置きます。
口コミでは17歳・18歳全期払いは返戻率率が110%を超えず魅力的ではないと辛口評価です。10歳払い済み17歳受取りで契約した方は返戻率が110%を超えたのでソニー生命ではなくアフラックと契約したと概ね好評です。イオン銀行で申し込むとイオンカードでの保険料支払いが可能でポイントがたまり、それを理由に契約する方もあるようです。なお、店舗によっては富国生命の学資保険を取り扱っているようですが詳細は不明です。
イオン銀行は、ご存知ショッピングセンター、ショッピングモールの巨艦「イオングループ」の金融部門。銀行が生命保険や損害保険を扱うのは最早常識、となっていますが、巨大ショッピングセンターの集客力には、どの保険会社も食指を加えるのは当然のことです。
ところで、イオン銀行が扱っているのは「AFLAC」の学資保険。実は、アフラックの代理店業務を行っているだけの関係ですから、学資保険を販売して僅かな手数料収入を得たとしても、イオン銀行側のメリットはあまりありません。学資保険とは、実はどの生命保険会社でも「サービス商品」にすぎず、スーパーで言えば「たまご」のような扱いです。
おそらく、どの方も学資保険の目的が「貯蓄」「積み立て」であるのは間違いのないところでしょう。ですから、毎月支払う保険料を比較して、数十円、数円単位で有利な方を選ぶ人が多いのはうなずけます。ですが、学資保険だけを購入するのは、果たして良いことなのか?それをよく考えていただきたいのです。
学資保険は毎月支払う保険料が、積み上がっていくに従って、少しずつ金利分が増える仕組みです。ただ、これは保険ですから、もし学資資金を毎月はらいこむ契約者(父、母など)が万が一なくなってしまった場合、その時点以降は払い込みが不要になる商品です。その場合、保険金はいつ子供の手に渡るのでしょうか?それは子供が17歳、18歳、20歳などと契約時点で満期保険金が受け取れる時期。つまりは、死亡保険金は死亡時にすぐにもらえるわけではない、という保険なのです。
また、学資保険が本当に17歳に受け取れればよいのか?それも何月なのか?こういった細かい質問に、答えられる担当者は代理店にいるのでしょうか?なぜ、17歳の3月?なぜ、誕生日をすぎたあとの10月1日?各社各様に満期金を受け取れる時期は異なります。それこそが、ご家族のライフプランに合わせなければ意味がないのです。 こうした結果、やはり保険は入る前のライフプランニングが一番大事なことが判明できるのです。
保険相談を勧める理由は、この点にあります。保険のプロというのは、沢山の保険商品を知っているだけではありません。顧客のライフプランを顧客と一緒に組み立て、いついくらのお金が用意され、引き出せるように準備したら良いのか?そこに着目し、問題を解決します。つまりは、保険FPに相談しておくかおかないかでは、あとあと「しまった」になるか「よかった」になるか、大きな誤差が生じます。小さなことでも問題を解決してくれる、保険のパートナーです。